子供が生肉を食べて食中毒で死亡のニュースが流れています。
なぜ、この悲劇は毎年繰り返されるのでしょうか?
ニュースでは、肉の卸売業者は「うちは生食用は扱っていません。」その肉を購入し、生食用として提供していた焼き肉のチェーン店は「知っていた。」と、報道されています。
Asahi.comから。
焼き肉食中毒で患者38名、そのうち重症15名。重症者には子供も含まれている。6歳の男児が死亡。
・砺波店で、19~23日に食事をした19グループ31人が食中毒症状を訴え、24人が入院した。うち12人が溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して重症になり、29日には男児1人が死亡した。
・高岡駅南店でも6グループ7人が食中毒症状を訴え、10代の男女3人がHUSを発症して重症になっている。
HUSの発症は、2~3%、小児で6~7%といわれています。子供では、重症化しやすいことが明らかになっています。
また、頻度から考えて入院には至らなかった有症状者は500人近くいたのではないか、と思われます。
これからの調査で明らかになっていくのでしょう。
平成19年厚生労働省のまとめや各自治体の作成した注意喚起のためのポスターを高知県がまとめています。
生肉からの食中毒の感染原因は大きく二つ考えられます。
生肉を焼くときの箸と食べる箸が一緒だった。これは、生肉の扱いはトングを使用することで避けることができます。
もう一つは、ユッケなどの生で食べることです。
「生食用の牛肉、鶏肉はない。」
国内では、牛の生食用は実績がなく、鳥に至ってはそもそも生食用の衛生基準はないのです。
東京都福祉保健局のホームページ「食品衛生の窓」にわかりやすく解説されています。
「ちょっと待って!お肉の生食」