infantrytank(歩兵戦車)がのろのろと綴ります。

 興味あることをのろのろと書きつつ、今日の悪しきネットや社会状況について、もの申すといったところです。(byダイスケ)

そこまで言うなら

2008-05-29 23:16:50 | デジタル・著作権関連
「ダビング10を人質になどしていない」「メーカーは“ちゃぶ台返し”だ」 権利者団体が会見(ITmedia)

>「クリエイターが適正な対価を得られる環境の実現」

隣接権者に分け前をよこせと言うか、自分自身で売ればよいではないか。なにも、どこに行くかわからないような補償金に頼る必要はない。それでも補償金が必要というならコピーフリーにして補償金のかかったメディアをじゃんじゃん売らせればよい。コピーフリーならPC用のメディアに補償金をかけると言っても妥協は可能なはず。

>「コピーワンス問題の発端は、メーカーの落ち度にあった」(椎名さん)

>「たまたま『権利者の厳しい要求によって定めたルールと言われてしまった』ことから、権利者として検討会に呼ばれ、ダビング10の策定にも関わることになった」(椎名さん)

だったらコピーフリーに戻せばよい。文句はいわんだろうな!ユーザーはコピーワンス(あるいはコピーワンジェネレーション)など望んではいないし、メーカーだってフリーの方が売りやすいに決まってる。それによりフリーオを駆逐すればよい。

>「そもそも権利者側は、PCを制度の対象に加えないことに同意している。これは最大の譲歩だった。一体型機器と汎用機の区別が付かないというなら、メーカーはいったい、どのような戦略で機器を売っているのか、理解できない」(椎名さん)と話す。

譲歩?、当たり前の話ではないか!現状のまま、まさか汎用機に補償金を課すことを考えていたのではあるまいな。こんなことは譲歩でも何でもない。当然のことだ。あほなこと言うな。

>権利者側が提示したデータによると、デジタル関連機器の市場規模(映像、音楽、テキスト、家庭用ゲーム関連商品を合算)は、2005年は4兆3638億円、2006年(予測値)は6兆3888億円。

>「コンテンツとハードは互恵関係にあるはずなのに、メーカーはこれだけの利益を手にしながら、権利者を一切踏みにじってきた。自分さえよければ、コンテンツはどうなってもいいのか」(椎名さん)

出てきた統計の時期に市場が伸張してきた液晶・プラズマテレビはいくら売れようが補償金とは何の関係もない(統計からはずれているのであれば話は別だが)。ましてや家庭用ゲーム関連商品はプラットホームホルダーをはじめとするメーカーが試行錯誤を重ねて必死に売ってきた成果であり(それも新規顧客層を開拓するためにソフトウェアも一緒に考えてきたのだ)、これも補償金とは何ら関わりのないことではないか。「CultureFirst」などとぬかしてふんぞり返っている連中と一緒にするな。

>調査では、デジタル携帯オーディオプレーヤーに保存されている楽曲の録音源の約8割が、購入したCDやレンタルCDという結果が出ていた。

ならばなおさら補償金など必要ないではないか。大半のユーザーは正当な対価を支払って複製をしている。大半のユーザーが正当な対価を払った上で複製をしているのであれば補償金の意味なのないに等しい。

>「メーカー側が協力的でない以上、対抗する制度を考えざるを得ない。このままでは文化庁案は白紙に戻り、昨年の中間整理の段階まで議論が戻ることになるだろう」(椎名さん)

改めて言おう。権利者が補償金をごり押しするのであれば「ダビング10」など必要ない。蹴ってしまえ。それに対抗する制度とはなんぞや?もしやコピーネバーなどと言い出すつもりか。だったらそんなものに何の価値もない。CCCDの悪夢を忘れたか。

筆を置くこととする。

ダビング10いらね

2008-05-27 22:07:01 | デジタル・著作権関連
権利者側「メーカーが議論を振り出しに戻した」 「ダビング10延期」問題で会見へ(ITmedia)

「ダビング10」6月2日開始は絶望的 録音録画小委員会が延期に(ITmedia)




はっきり言おう。「ダビング10いらね!何も知らない消費者をだまくらかすようなへたれシステムなんぞ私的録音録画補償金といっしょに地獄に堕ちてしまえばいい。」

流れ星にコピーフリーへの願いを込めつつ筆を置くこととする。

キャラメル断線でウマウマしよう

2008-05-25 20:48:24 | デジタル・著作権関連
ウッーウッーウマウマ(゜∀゜)

アルバム収録曲が独立してシングル化して5月21日リリースされた。600円とお安いのでみなさんもウマウマしてみてはいかがだろう?ただ、サイトを訪れてみると、そこに載っているPVで十分という気も・・・。いやいや、いかんいかん、そんなことを言っては。ちなみに私は買ってすでにウマウマ中である。はがきも送った。聞いてみるとほんとに面白い。

「バルサミコ酢、やっぱいらへんでー」と口ずさみつつ筆を置くこととする。

分からず屋は

2008-05-25 20:29:20 | 児童ポルノ関連
円より子参議院議員の、「エロゲーで人間性失う」に根拠を添えて反論する。

やはりというべきか、ここでも大きな話題として取り上げざるを得なかったようである。私自身はこの手のあほらしい話題にいい加減うんざりしてきているのだが、馬鹿なことをしようとする輩がいる以上、何もしないわけにもいかないであろう。今後も発言していきたい。

ハリポタの生徒、刺殺される(産経ニュース)

日本の「平和度」世界5位、中国は67位…英誌調査 (YOMIURI ONLINE)

イギリスではナイフの所持規制を求める論議が高まっているそうである。日本でも、バタフライナイフが一時期随分と話題になった(マスコミがあおっただけのような気もするが)が、今では100万光年の彼方に消え去ったようである。日本では銃火器はもちろんのこと、場合によってはカッターナイフ1本持ち歩いているだけで警察のご厄介になりかねないお国柄である。ちなみに、2005年の犯罪認知件数のデータで、凶悪・暴力犯罪(強姦を含む)の件数は米国で139万件、日本で7万件だそうである。日本はつくづく平和な国なのである。問題は社会の停滞感と、漠然とした未来への不安ではなかろうか。

少々長くなってしまったが、AKI氏の記事に勝手ながらまたしても補足を。いわゆる「エロゲー」の普及に一役買ったのがWINDOWSとCD-ROMの普及にあったことは言うまでもないことだが、それに至るまでの素地についても言及しておく必要があるであろう。エルフの「同級生」である。92年にリリースされたPC98用(後にDOS/V版も出たそうである)のギャルゲーの元祖というか金字塔である。PC98用という限られた世界ではあったが、ゲームの世界に与えた影響は小さくなかったようで、後の「ときメモ」へとつながっていくようである。

その後、WINDOWS95の登場でPCが爆発的に普及していくことにより、「エロゲー」は音声付きのものが普及していくことになるが、「エロゲー」の世界はその後も、PC98とWINDOWSがしばらく併存していくことになる(エルフの「下級生」は96年にPC98用としてリリースされた後、セガサターンに移植され、最終的にWINDOWS版へと発展した)。第3世代ゲーム機(PS、セガサターン)の普及も大きかったといってよく、「同級生」「同級生2」「下級生」「Piaキャロットへようこそ」「Toheart」等々、PCから移植されこの時代のゲームの世界を彩っていったのである。

前田孝則著の『悲劇の発動機「誉」』のP76に次のような記述がある。

>中島飛行機が陸海軍の要求をそのまま受け入れて、別々の工場を建設したことについて、航空技術廠および航空本部を歴任した永野治元技術中佐は語っている。 「誰が考えても、非合理な陸・海軍のやり方に大いに問題があった。でも、どの世界にもわからず屋はかならずいるものだから、理不尽な要求を突っぱねるくらいの毅然とした姿勢も中島側に必要だったろう。(以下略)」

そう、どの時代にも分からず屋はいるものである。ましてや今回の請願とやらは、かつてジュベネイル・ガイドというNGOが出した請願をそのままコピペしたような内容だったようで、国会議員が自分の考えや言葉で語ったものとは言い難いようである。このような理不尽な要求を突っぱねるくらいの毅然とした姿勢が我々にも必要であり、テキトーなことを言ってスルーするようなことを許されない。無関心は最大の敵である。  ジュベネイル・ガイドが請願を出したときは、背後にキリスト教系の団体が支援をしていたようで、これは日本ユニセフ協会のときと構図が似通っている。この点にも注意が必要であろう。

すっきりしない気分を抱えつついったん筆を置くこととする。

楽しみに

2008-05-21 23:11:04 | Weblog
 

 ばかばかしいとは思いつつ、買ってしまうのはなぜだろうか。「いわゆる一つの萌え要素!」、いやぁちょっと違う気がするなあ。

 絶対にリボルテックも仲間に加えたいと思いつつ筆を置くこととする。

国会は病人の巣?

2008-05-21 22:50:04 | Weblog
『美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願』

やれやれというべきだろうか。

>街中に氾濫(はんらん)している美少女アダルトアニメ雑誌やゲームは、小学生の少女をイメージしているものが多く、このようなゲームに誘われた青少年の多くは知らず知らずのうちに心を破壊され、人間性を失っており、既に幼い少女が連れ去られ殺害される事件が起きている。

どうやら、「青少年」とあるので男だけを対象としているようである。女性による女性のためのポルノというべきレディスコミックはどう説明するつもりでいるのだろうか。少女誌の一部にもセックスだの青姦だのレイプだの表現が使われていることについてどう考えているのであろうか。青少年と同じく、このような表現を受容する女性は病人だとでも言うつもりなのだろうか。 美少女アダルトアニメ雑誌やゲームは青少年の心を破壊するのだそうだが、ならば現在の日本には、バイオハザードよろしく凶器を振り回して少女を襲う病人が町中にあふれているとでも言うのであろうか。私は寡聞にして知らない。 今回の請願は、戦後の「悪書追放運動」の亡霊とでも言うべきものであり、ファンタジーやホラーの世界でもない限り、亡霊は墓場にいるべき存在である。2議員も墓場に行った方がよいのではないか。

>社会倫理を持ち合わせていない企業利潤追求のみのために、幼い少女を危険に晒している商品を規制するため、罰則を伴った法律の制定を急ぐ必要がある。

「アダルトもの」はいわばニッチ商売であり、それほど儲かる商売ではない。PCアダルトゲームを見ても、メーカーは中小企業ばかりであるし、見方によって幅は違って来るではあろうが、市場規模はせいぜい500億円規模である。(古い資料ではあるし定義付けの問題もあるが、この数字が数年で数倍になったりすることはないであろう。)やや極端ではあるが、任天堂の平成20年3月期の経常利益が約4400億円であることから比べてみてもいかに狭い市場であるかがわかる。その程度の存在でしかないのである。本当に儲けたければ、「もっと陽の光の当たる世界で商売をする」しかない。

「幼い少女を危険にさらしている商品」とはいったいどのようなものを指しているのであろうか。この文章からはその「商品が」あたかも少女を襲うかのごとく記述されているが、まさか本やディスクが凶器となって少女めがけて飛んでいくとでも思っているのであろうか。

政治のふがいなさについては今更言うまでもないのだが、まさか国会にこれほどおかしな方々がいらっしゃるとは思いもしなかった。今回の請願も、「児童ポルノ関連」と同様にいろいろとごたくを並べてはいるが、結局のところ、欧米のフェミニズム理論を無批判に受容し、個人的な好き嫌いが表面に出てくるのを覆い隠すために、何の根拠もない空虚な大義をかざしているにすぎない。

今後も監視をゆるめてはならないと思いつつ筆を置くこととする。

不満は誰に対して?便利はどっち?

2008-05-11 17:16:01 | デジタル・著作権関連
読売新聞08年5月10日付け社説の内容には驚かされた・・・、というより、はっきり言って失望した。

「デジタル放送のテレビ番組を録画する際の消費者の不満を、軽視してはいないか。」

はじめ誰に対して言っているのかと思ったのだが、どうやら機器を製造するメーカーにたいして言っているようである。見当違いも甚だしい。もともと、消費者が不満を抱くような制度にしたのは放送局側である。(関連:「コピーワンス」大そもそも論)国民的合意もないままこっそりとである。そのことを知らずに書かれたのであれば愚かと言うほかないし、知っていながら書いたのであれば卑怯である。いずれにせよ記事は笑止千万である。

「アナログ放送の方が録画は便利、という印象が強まりかねない。」

「アナログの方が便利なんです。」、というツッコミはもはや無意味なのだろうか。

徒労感のなかここで筆を置くこととする

関連
知らないなら黙ってればいいのに(コデラノブログ3)
「アナログ放送の方が録画は便利」ではないという印象が強まりかねない社説(BENLI)

追記:どうやら読売でも、全く無知というわけではないようである。(関連:地デジ番組の「コピーワンス」規制に抜け道

さらに追記:デジタル放送の悪夢はPC向けのチューナーカードの記事を読めばさらにおわかりいただけるだろう。(関連:“自作で地デジ”に一筋の光?-アイ・オーvsバッファロー-徹底比較



キリスト教会の性犯罪-1

2008-05-11 11:56:00 | Weblog
AERAの08.4.14号のスクープ、『キリスト教会の「性犯罪」』では、「日本聖公会高田基督教会」と「日本ホーリネス教団平塚教会」に所属している牧師の性犯罪について紹介している。

教会の施設や自宅、ホテルを密室化し犯罪が行われた様子が描かれているが、その特徴として2つの特徴をあげている。ひとつは「犯罪」に「神を利用する」こと、もう一つは「司祭がわいせつ行為などするはずがない」という認識を全面に出してくる点である。

この2つの特徴は、確かに聖職者の犯罪として際だった特徴ではあるが、性犯罪という観点から見れば、おそらくその枠の中で説明可能なことであろう。というのも、記事で紹介された犯罪は、密室で行われ、強者の暴力による支配と隠蔽という点で、性犯罪全般に共通する要因だからである。

「司祭がわいせつ行為などするはずがない」という点については、逆から見てみれば、まさに被害者に「妄想的傾向」があるとか「うそをつく人間」などというレッテルを張る行為に等しく、いまも一部にみられるような、性犯罪の被害者にあたかも落ち度があるかのごとく主張する行為と共通する部分があるといえると思う。

記事では、日本ホーリネス教団平塚教会の牧師は教団を除名となったそうだが、裁判では姦淫を禁じられている牧師という立場で「強姦ではなく和姦だった」と主張していたそうである。節操のなさは歴然である。

いったんここで筆を置くこととする。

さわりだけ

2008-05-08 21:55:42 | Weblog
児童ポルノ関連でいくつかものを書いてきたのだが、この問題の根元である性犯罪について、何も書いたことがなかったこともあり、ちょっと書いてみようかと思う。

書こうと思ったきっかけは、朝日新聞出版から出ているAERAの08.4.14号のスクープ、『キリスト教会の「性犯罪」』である。 素人の私に、性犯罪者の病理を理解することなどできないし、 ましてや、かつての宮崎勤事件のような、10年に1度起きるか起きないような個別の犯罪事例をもって、性犯罪をはじめとする児童を虐待するような犯罪全体を考えることはあまり意味のないことであろうし、性犯罪の発生動向や統計について論じることもできない。

そのAERAの記事には国内のキリスト教会聖職者の児童に対する性犯罪の記事が掲載されているのだが、聖職者のような高潔と思われる人物が犯罪を犯す要因を考察してみることで、性犯罪がおきる要因が見えてくるのでは、と考えたのである。まあ、後に述べることなど、本当は、多くの人にわかっていることではあるのだが、児童ポルノ禁止法を改正して規制強化に乗り出そうとしている輩の多くは、そのことがわかっていないようなので(あるいは意図的に無視ししたまま、秋葉原を標的にしている)、明日以降に少し述べてみたいと思う。

ちょっとほろ酔い気分の中、筆を置くこととする。

肝心なことについて話をそらしている

2008-05-06 21:49:08 | デジタル・著作権関連
NHKのニュースで、DVDメディアの劣化について報道されていたが、その内容は非常に視聴者を馬鹿にしているというか虚仮にしているというか、個人的には許し難いものだった。 というのは、報道内容が稚拙でとるにたらないものだったからではない。

内容的には、ビデオカメラでとった映像について、様々な状況でのDVDメディアの劣化を報じるもの(高温多湿や、紫外線による)で、最後に定期的なバックアップを推奨する内容となっていた。とくに怒りを抱くような内容ではなかったのである。

察しのよい方はお気づきだろう。放送を録画したときの対策がキレイに抜け落ちていたのである。いまさら言うまでもないことだが、いわゆる地デジやBSデジタルの番組を録画したばあい。その内容をコピーすることができない(HDD、DVD、BDにかかわらず)。孫コピーを作成できない以上ダビング10でも同じことである(どうやら6月からの実施すら危ういようだが)。若き日の想い出は何もビデオカメラに納めた映像だけではない。テレビで視聴した番組についても同様である。

NHKは、今回の報道がいかに不自然であるか気づいているのであろうか(視聴者をうまくだましたつもりなのかもしれないが)。NHKが、デジタル放送の録画について現状の立場を貫き通すのであれば、今回の報道について最後に、「放送の録画については、コピーワンスによりバックアップはとれませんので、対策をとることは不可能です。悪しからず。」と表明すべきだったのではないか。

「デジタル放送いらない」「アナログ停波止めろ」と思いつつ今日はここで筆を置くこととする。