天歩夢人の雑念

日々の想いやその他エッセイ風に記述します

回帰への幻想

2014-01-28 22:38:11 | ブログ

 

TV局の番組テーマで貴女は死後夫と同じ墓に入り

ますか ? のデーターでは入らない人の割合は約60%

この数字は何を物語っているのか、その理由は様々だ

が現代の夫婦間の思いや夫の両親親戚に対する確執に

よる原因が多いようである、墓制に関するものも若干

あって墳墓形の共同墓地や樹木霊園の紹介もあり選択

肢は増えているようだ、私も若いころは代々当家が筆

頭檀家である寺に存在する墓地や、そこに並ぶ父母の

墓に入ることが当然の事としてで何の疑問も抱かなか

ったが、先代住職が亡くなり息子である若い住職に替

るやいなや自寺の都合で別の場所に移動させられたり

菩提に関する考え方の相違から信仰とは別に墓制とは、

提とは、寺社とは、を深く考えるようになった、住

とて霞を喰って生きている訳でもなく家族もあり寺

維持に関わる費用の確保が優先するのは当然至極な

とで理解出来るのだが若さ故か何か違和感を覚えた、

丁度その頃、小笠原諸島に行く機会を得て、そこで見

たものは人間社会に毒されていない壮大な自然世界で

あった、例えようもない美しい海には微細な生物から

見たこともない魚類が遊弋し海岸から続く原始林に生

息する生物の営みを体感するや、その延長線上にいる

自分を発見、体験した事のない感動に包まれすっかり

考え方が変わってしまった、文明社会に生きてその恩

恵を享受するには或る程度の窮屈さはやむを得ないと

しても己の終焉の方法くらいは選びたいものである、

白州次郎に感化された訳でもないが( 葬式無用、戒名

無用、墓、位牌無用 )に決めている、又流行に媚びる

積りもさりとて無いが、どちらが先に逝こうとも夫婦

して大海原に散骨して貰い無限?の宇宙へと回帰したい

と思っている。

 


新春の風景

2014-01-03 11:12:17 | インポート

 

家並みの軒には日の丸がはためき入口には門松が飾ら

れていた風景は子供の頃のノスタルジーである、年末

家族総出で大掃除に精を出し障子の張り替え内外の清

掃をして大晦日を迎え除夜の鐘を聴きながら晴れ着を

纏って初詣、火縄をくるくる回しながら帰ると母親が

雑煮の支度を済ませ待っている、火縄で点火は父親の

仕事、家族全員で新春を祝いながらお雑煮と煮〆(

せちは戦後業者が作った新語 )を頂くと束の間の就寝、

初日の出を待って柏手参拝、一年の家族安寧無事を祈

る元旦の風景であった、今はドラマの中でしか見るこ

とが出来ないが戦後色んな意味で豊かになった現代に

伴う文化を喜んでいいのだか慣習の退廃を悲しむべき

なのか良く分からないが少なくとも心の豊かさは減衰

しているようにしか思えない、然し初詣も徐々に若者

が増えてきているの事実だし案ずることも無い気もす

る。

 

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