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NHKスペシャル 憲法記念日 ドキュメンタリー 看板が泣いている

2015-05-03 09:17:54 | 評論
NHKスペシャル その看板が泣いている!
 NHKを“代表”するドキュメンタリー番組、NHKスペシャル。
 日本国内はもとより、海外からも高い評価を受け、数々の賞を受賞している日本のテレビ・ジャーナリズムを代表するドキュメンタリーである。

 NHKスペシャルの“精神”は“時代と向き合え”である。
 その時代が抱えている政治、経済、社会、事件・事故、戦争、国際、科学、スポーツ、あらゆる分野のテーマに果敢に挑んだ。
 そのあくまで“真実”に迫り、問題を追及する姿勢が、視聴者から高い評価を受けていたと確信する。

 2015年5月3日、「憲法記念日」である。つい数日前、安倍首相が訪米し、日米首脳会談や米議会演説で、「日米同盟」強化と「積極的平和主義」を訴えた。
そして、安倍首相は「憲法改正」に積極的に取り組む姿勢を明らかにしている。
 今年の「憲法記念日」は、これまでにない「憲法」を巡る議論をしなければならいタイミングだろう。
 5月3日のNHKスペシャルは「丹後・里山に生きる 60代夫婦の純愛物語 妻は見えず聞こえず笑いあふれる山の四季」である。番組は、自然あふれた丹後の里山を舞台に感動あふれるヒューマン・ドキュメンタリーに仕上がっているだろう。しかし、5月3日放送なのか?という疑問を抱く。
 かつてNHKスペシャル(以前はNHK特集)では、「憲法」や「安全保障」をテーマを“果敢”に取り上げたドキュメンタリーを数々制作して、国民に問い続けた。その姿勢が、NHKスペシャルの番組としての評価やそれにつながる公共放送NHKに評価につながってきたと信じる。
 その時代と向き合う“気概”と“情熱”はどこへいったのだろうか?
 日本を代表するNHKスペシャルの“看板”が泣いている。

* ちなみにNHKの今年の憲法記念日関連特集番組は、「憲法記念日特集 安全保障法制を問う! 憲法9条の下で自衛隊“活動拡大”の是非は 10党の幹部が徹底討論」で、午前9時から11時で放送している。



■ 参考
朝日新聞社説   安倍政権と憲法 上からの改憲をはね返す
読売新聞社説  憲法記念日 まず改正テーマを絞り込もう
毎日新聞社説 社説:憲法をどう論じる 国民が主導権を握ろう
産経新聞主張 憲法施行68年 独立と繁栄守る改正論を 世論喚起し具体案作りを急げ 
日本経済新聞社説 憲法のどこが不備かもっと説明せよ


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2015年5月3日
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廣谷  徹
Toru Hiroya
国際メディアサービスシステム研究所
代表
International Media Service System Research Institute
(IMSSR)
President
E-mail thiroya@r03.itscom.net / imssr@a09.itscom.net
URL http://blog.goo.ne.jp/imssr_media_2015
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