日本映画史横断③
怪獣・SF映画特集
「透明人間現わる」1949年 大映 監督:安達伸生
物体を透明にする薬品を作り上げた博士と助手が、その秘密を漏らしたために誘拐される。誘拐した男は、博士たちの解放と引き換えに薬を助手に飲ませ、“アムールの涙”と呼ばれる宝石を盗み出そうとする。そして、その薬を飲んだ助手は透明人間になるが……。タバコを吸った透明人間の肺が、煙によって一瞬浮かび上がるシーンが有名。
思ったより良く出来ていて楽しめました。透明人間映画として正しいストーリーかと・・・
中里謙造博士の弟子、瀬木恭介と黒川俊二が研究を競い、先に成功した方が博士の令嬢である真知子と結婚するだなんて、何ということか・・・
この黒川という若い科学者(小柴幹治)がなかなかの二枚目。透明人間の悲しみも上手く表現されている?・・・ところが研究バカで世間知らずもいい所。だいたいレビューの花形女優である妹の舞台を一度も観に行ってないというのだから研究ばっかりしていたんでしょう。
宝石ブローカーに囚われた中里博士。そのブローカーにまんまと騙され博士の身代わりで人体実験の被験者になる黒川。
「決心が鈍るといけないので博士は面会をしない」とかで騙され扉越しの会話・・・
「おお、黒川君、(囚われの身の私を)助けに来てくれたのか」
「ハイ、(先生の実験を)助けにまいりました!」
「そうか、早くしてくれ(私を助け出してくれ)」
「はい、今すぐ(実験を)やります!」
透明人間薬を呷る黒川。
「博士は私を裏切った。還元薬をくれないのだ」って、いい加減気付けよ。
透明人間薬は副作用で凶暴になるというから判断力も落ちているのでしょうが、それにしても・・・・
そのうえ、姿が見えないので存在を知られず、恋しい令嬢が目の前で恋仇に告白するのを聞いてしまう(この時、彼の存在を知る恋仇、瀬木の焦りぶり)のだから哀しいの何の・・・ヤケにもなります。
この映画1949年のターキーが見れたのが一番の収穫。
なるほどSKDの男役スターとして名を馳せたこと、初めて納得。スラっとカッコ良い。(お顔はともかく・・・)
女だてらに包帯巻いて透明人間に変装、中里博士の救出を試みます。
凶暴化する兄を説得「姿を失っても魂までもを失ってはいけない」
それでも最後は警察に発砲を促す。「私の舞台を見て欲しかった」と泣きくずれる。
透明人間映画の常として役者さんたちの必死の幇間芸が楽しめます。
京橋 東京国立近代美術館フィルムセンター
怪獣・SF映画特集
「透明人間現わる」1949年 大映 監督:安達伸生
物体を透明にする薬品を作り上げた博士と助手が、その秘密を漏らしたために誘拐される。誘拐した男は、博士たちの解放と引き換えに薬を助手に飲ませ、“アムールの涙”と呼ばれる宝石を盗み出そうとする。そして、その薬を飲んだ助手は透明人間になるが……。タバコを吸った透明人間の肺が、煙によって一瞬浮かび上がるシーンが有名。
思ったより良く出来ていて楽しめました。透明人間映画として正しいストーリーかと・・・
中里謙造博士の弟子、瀬木恭介と黒川俊二が研究を競い、先に成功した方が博士の令嬢である真知子と結婚するだなんて、何ということか・・・
この黒川という若い科学者(小柴幹治)がなかなかの二枚目。透明人間の悲しみも上手く表現されている?・・・ところが研究バカで世間知らずもいい所。だいたいレビューの花形女優である妹の舞台を一度も観に行ってないというのだから研究ばっかりしていたんでしょう。
宝石ブローカーに囚われた中里博士。そのブローカーにまんまと騙され博士の身代わりで人体実験の被験者になる黒川。
「決心が鈍るといけないので博士は面会をしない」とかで騙され扉越しの会話・・・
「おお、黒川君、(囚われの身の私を)助けに来てくれたのか」
「ハイ、(先生の実験を)助けにまいりました!」
「そうか、早くしてくれ(私を助け出してくれ)」
「はい、今すぐ(実験を)やります!」
透明人間薬を呷る黒川。
「博士は私を裏切った。還元薬をくれないのだ」って、いい加減気付けよ。
透明人間薬は副作用で凶暴になるというから判断力も落ちているのでしょうが、それにしても・・・・
そのうえ、姿が見えないので存在を知られず、恋しい令嬢が目の前で恋仇に告白するのを聞いてしまう(この時、彼の存在を知る恋仇、瀬木の焦りぶり)のだから哀しいの何の・・・ヤケにもなります。
この映画1949年のターキーが見れたのが一番の収穫。
なるほどSKDの男役スターとして名を馳せたこと、初めて納得。スラっとカッコ良い。(お顔はともかく・・・)
女だてらに包帯巻いて透明人間に変装、中里博士の救出を試みます。
凶暴化する兄を説得「姿を失っても魂までもを失ってはいけない」
それでも最後は警察に発砲を促す。「私の舞台を見て欲しかった」と泣きくずれる。
透明人間映画の常として役者さんたちの必死の幇間芸が楽しめます。
京橋 東京国立近代美術館フィルムセンター
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