JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ザ・ヴァンパイア ~残酷な牙を持つ少女~」

2015-09-29 | 映画(DVD)
「ザ・ヴァンパイア ~残酷な牙を持つ少女~」2014年 米 監督:アナ・リリー・アミールボアー
A GIRL WALKS HOME ALONE AT NIGHT

麻薬に溺れた者や娼婦がうろつく希望のかけらもないゴーストタウン、バッド・シティを夜な夜な徘徊する黒衣の美少女。その正体は、町の悪人たちを襲っては血を吸うヴァンパイアだった。ある夜、孤独な青年と出会った彼女は、運命に導かれるように彼と心を通わせていくが……。

イランの吸血鬼って事で楽しみにしていた本作ですが、これはB級ホラー映画感を煽った邦題に問題ありでしょう。
どしたってそっちの方を期待して観に来ちゃうじゃない。
主眼はそんなところには無い作品です。



ヴァンパイア映画として見ちゃうとどうなのかという面がある。
イラン女性の民族衣装、チャードルがヴァンパイアのマントに似ているというワン・アイデア。
イラン女性は宗教的理由で相当縛られているようですから、そのあたりを事前に勉強しといた方が良いかとも思いましたが、あまり宗教的な事は解らなくても問題ないみたいでした。

冒頭で少年からスケボーを脅し取る場面が怖かった。
「お前はいい子か!」って迫る。ホラーで行くならもっとあの線を押して欲しい。



モノクロの画面に映し出されるアート感覚はデヴィッド・リンチ愛の強い監督って事で解りやすい。
煙の上がる工場煙突を遠景にピアスをプレゼントするシーンが特に印象的で良い。その後に通過する貨車。

猫好きにとっては猫映画としての価値もあるでしょう。
長年猫と暮らした経験がありますが、別に猫好きじゃないので(犬よりは絶対猫派ですけど)その辺はまぁ、どーでもよいでしょう。



 

新宿シネマカリテ

にほんブログ村 映画ブログへ blogram投票ボタン

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 訃報 キャサリン・E・コー... | トップ | 「ハッピー・ボイス・キラー」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(DVD)」カテゴリの最新記事