JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「温泉あんま芸者」

2010-09-10 | 映画(DVD)
「石井輝男 怒涛の30本勝負!!」

「温泉あんま芸者」1968年 東映 監督:石井輝男

北陸の粟津温泉を舞台に、過剰なまでのお色気と按摩のテクニックをあわせ持つ通称“あんま芸者”たちが巻き起こすセックス喜劇大作。野球拳ストリップ大合戦、ブルーフィルム隠し撮り事件、ナマグサ和尚の性狂育事件など、温泉街をテンヤワンヤにさせる十人十色のセクシーラッシュが展開。

後に鈴木則文監督の手による痛快喜劇「温泉みみず芸者」「温泉スッポン芸者」へと受け継がれる「温泉○○芸者シリーズ」の第一弾!
オープニングでの田中小実昌の登場や本職温泉芸者と昼間はマッサージ嬢のあんま芸者、二大勢力による大座敷での大野球拳の壮大さに、早くもワクワク・・・
ところが本作、鈴木監督のものとはチト味の違う、人情喜劇路線でありました。
まさか、「温泉○○芸者」でホロっとさせられるとは思いませんでした。泣きゃせんけどね。

あんま芸者のNo.1富丸(三原葉子、今回もデカイ顔で全開)はすぐにおならをしてしまう臭い芸者だが、恩師(南都雄二)とのちょっとイイ話。悩む後輩芸者千代(橘ますみ)への気遣いなどでホロり・・・

ブルーフィルムのカメラマン武(南道郎)と臨月女房(高倉みゆき)
この夫婦があんま芸者たちの恩を仇で返す泥棒とんずら行為。
御用となった2人に怒りをぶちまけるあんま芸者たちも夫婦の一途さで許す。
武の職業はもともと、焼き芋屋で「いしやぁきぃも~」の売り声とともり連行される名シーン(爆)

橘ますみ
この女優さんは初めて知りました。(AVの娘なら知ってる
個性的なあんま芸者(三島ゆり子、賀川雪絵、英美枝、應蘭芳)の中にあって一人、生娘を通していて、村の産婦人科医(吉田輝男 今回もクールに決めてる心算)に惚れている。まさに、生娘役が似合う可憐さは劇中、貴重な存在でありました。

バイタリティにあふれたあんま芸者たちの人情に、鈴木則文監督作品とはぜんぜん別の人情喜劇の秀作で、こういうんのもアリかなと・・・
もちろん、金子信雄、由利徹も相変わらずの活躍を見せてくれて楽しいですよ。

シネマヴェーラ渋谷

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