「元祖マルチ・タレント 徳川夢声のほろよひ映画人生」
「綴方教室」1938年 東宝 監督:山本嘉次郎
豊田正子の作文集をもとに荒川沿いのスラム街で貧しさにめげず明るく生きるブリキ職人一家を描く名編。子役時代の高峰秀子の代表作で、父親に扮した夢声が不況で仕事がなくなり、ヤケ酒をくらい家族に当たり散らす。
年末に亡くなった高峰秀子は大女優だけに追悼特集を待たずしても作品が頻繁に上映されていますね。
徳川夢声の特集だったり小林桂樹の追悼特集だったり。
高峰秀子を追悼するなら天才少女時代の作品でと思っておりましたので、この「綴方教室」
なんだ、痴楽は出てないのか(爆)
小学生の豊田正子(オープングで原作者として肖像が出される。流石に利発そう)の綴方(作文)をもとにドキュメントタッチで葛飾区四つ木の長屋の貧困家庭が描かれます。
物質的な貧困の時代が今の時代よりも良かったとは安易に言えませんが、貧困を知らない我々以下世代はたまにこういったもんを見なくちゃいけません。
な~にもない貧困の情景からその当時の心情が想像できるのは貴重。
ところどころ綴方が朗読(高峰秀子の朗読が演技とはうってかわって棒読みなので、自然な演技が際立ちます)されますが、朗読されない何気ないシーンも豊田正子の綴方から持ってきているようです。
貧しくても明るい小学6年生を演じる高峰秀子(14歳)
弟との喧嘩やら、無邪気さも現れ決して優等生でないところが好感。
酒を飲むとちょっと嫌だが、そうでない時はいい父ちゃん。
貧しい家族が頼らざるを得ない父を何かにつけ、待っている場面が印象的。
特に母親の清川虹子。若い!(26歳)
空腹を感じないようにだろうか幼子を寝かしつけながら横たわりあまり動かないようにしている。基本的に不機嫌な表情だが、時折家族の中で見せる笑みがとっても良いので、温かい気持ちになれる。
豊田正子の綴方は一度読んでみても良さそう。
「貧乏してしまいました。」「困ってしまいました。」を詩のように読みたい。
新編 綴方教室 (岩波文庫)
ラピュタ阿佐ヶ谷
「綴方教室」1938年 東宝 監督:山本嘉次郎
豊田正子の作文集をもとに荒川沿いのスラム街で貧しさにめげず明るく生きるブリキ職人一家を描く名編。子役時代の高峰秀子の代表作で、父親に扮した夢声が不況で仕事がなくなり、ヤケ酒をくらい家族に当たり散らす。
年末に亡くなった高峰秀子は大女優だけに追悼特集を待たずしても作品が頻繁に上映されていますね。
徳川夢声の特集だったり小林桂樹の追悼特集だったり。
高峰秀子を追悼するなら天才少女時代の作品でと思っておりましたので、この「綴方教室」
なんだ、痴楽は出てないのか(爆)
小学生の豊田正子(オープングで原作者として肖像が出される。流石に利発そう)の綴方(作文)をもとにドキュメントタッチで葛飾区四つ木の長屋の貧困家庭が描かれます。
物質的な貧困の時代が今の時代よりも良かったとは安易に言えませんが、貧困を知らない我々以下世代はたまにこういったもんを見なくちゃいけません。
な~にもない貧困の情景からその当時の心情が想像できるのは貴重。
ところどころ綴方が朗読(高峰秀子の朗読が演技とはうってかわって棒読みなので、自然な演技が際立ちます)されますが、朗読されない何気ないシーンも豊田正子の綴方から持ってきているようです。
貧しくても明るい小学6年生を演じる高峰秀子(14歳)
弟との喧嘩やら、無邪気さも現れ決して優等生でないところが好感。
酒を飲むとちょっと嫌だが、そうでない時はいい父ちゃん。
貧しい家族が頼らざるを得ない父を何かにつけ、待っている場面が印象的。
特に母親の清川虹子。若い!(26歳)
空腹を感じないようにだろうか幼子を寝かしつけながら横たわりあまり動かないようにしている。基本的に不機嫌な表情だが、時折家族の中で見せる笑みがとっても良いので、温かい気持ちになれる。
豊田正子の綴方は一度読んでみても良さそう。
「貧乏してしまいました。」「困ってしまいました。」を詩のように読みたい。
新編 綴方教室 (岩波文庫)
ラピュタ阿佐ヶ谷
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