JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「この世界の片隅に」2回目

2017-01-15 | 映画(DVD)
「この世界の片隅に」2016年 MAPPA 監督:片渕須直

正月に2回目の観賞。
本当は原作マンガを読んでから2回目と企んでいたのだが、原作未読のまま再観賞。本の方3冊あり、読みたいのだが3冊買う気がなかなかおきなくて・・・
なにしろ奥の深い作品で、さりげなく多くの事を盛り込んでいる。
正直1度観ただけでは、「?」の部分もあり、再確認の意味でも。
「?」はあまり解消されない。こちら側で想像による補完は可能だが、それにしてもやはり説明端折りすぎなのでは?
真相は、当初2時間半ほどあったものを予算の関係で2時間に短縮しているらしい。
どうやらその編集作業に無理があったというか強引さがあったようだ。
史上に残る名作と思ったが、そんなところに大欠陥があるとは。
いや、なにしろクラウド・ファンディングが話題になっているように、この作品を公開にこじつけた事こそ賞賛されるべき事。
今回の大ヒットで製作費は回収され収益が出る事、間違い無しだから、これは何年か後に2時間半の完全版が制作されるに違いないので期待をして待つことにしましょう。したがって3回目の観賞は無しです。

今回もエンドロール時に観客席から鼻をすする音が凄かったけど、最初の観賞時、個人的には、泣ける作品というわけではありませんでした。
2回目の方が案外、不意な所で涙腺やばい場面があり、なんとか決壊を堪えた塩梅。

戦争体験者を親に持つ世代が、そのまた子供世代に伝えていく事は技量不足もありもどかしい思いが多々ある。
今回、アホ高校生を連れだって観賞してみた。
どうやら年末に祖母等と「君の名は。」を観てきたらしい。私は未見なので感想を聞いたら「面白かった」くらいしか言わない野郎だから、本作も同様なんだけど、果たしてどこまで理解しているのか。
「だいたいは理解できるさ」と言ってるがそれは知識が無い中で言ってるだけで、こちらも「あれの意味は解るか、これの意味はこうだ」と知ったかぶりで教えてやると、「そういう事なのか」と納得していた。
真面目でなくとも戦争について想像をめぐらす事ができたのは良かったんじゃないの。

「この世界の片隅に」初回



テアトル新宿

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