JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「希望ヶ丘夫婦戦争」

2018-02-19 | 映画(DVD)
「追悼特集 西村昭五郎を再評価する!」

「希望ヶ丘夫婦戦争」1979年 日活 監督:西村昭五郎

妻に家庭とベッドの主導権を握られることを恐れる夫のジタバタを描いた傑作コメディ・ポルノ。古い感性の中年夫とハイテンションの若妻の家庭内世代間格差を描いた実相寺昭雄原作の映画化作品で、夫が誘われて入会するオナニーサークルには爆笑必至。


まだ週休2日が売り文句の時代のほんわかほのぼの夫婦の戦い。
偽装ED偽装メンスでNO、それでも浮気をしながらラブラブですやん。
「夫婦のセックスなんて空気みたいにあるもんだと思ってたけど、いざなくなると寂しいもの」
中年サラリーマン本郷淳の果報者ぶりには夢がある。

亭主関白を鼓舞した本郷淳だが女房と娘には軽くあしらわれている。
冒頭の食事シーンでキャラが表現されるけど、なんかガサツというか短気というか、何ですかあのタンポポサラダにドレッシングの振りかけかたは。異常と思ってたら次のテーブル上夫婦セクスシーンで
「私もタンポポみたいにドレッシングしてぇ~」これはお見事でした。



いつもと違う変わったヘアスタイルおかっぱの片桐夕子が可愛い。
となりの離婚妻は唇美人の山口美也子。
黄色い服が印象的な専務秘書に八城夏子。

オナニーサークルに若き矢崎滋。
当時としておかず、郁恵ちゃんは人気者だから良いとして、また大屋政子はギャグとして良いけれど、何故にクララ・シューマン?シュールだなぁ。

劇中上映「カエルと乙女」のぶっ混みセンスは原作者の物か、脚本家の物か、監督の物か、はたまた.....
当時スピンオフ作品として完成形が発表されていればカエル映画の金字塔となったろうに。

昨今、芸能人の不倫を叩きまくるマスコミの野暮さがどうにも浮かび上がってしまう傑作です。

本作に触れ今まで関心薄かった佐藤珠緒版が観たくなったよ。



シネマヴェーラ渋谷

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