「車内痴漢 ステキな指あそび」

「車内痴漢　ステキな指あそび」　OP映画　監督：友松直之
「痴漢電車　夢うつろ制服狩り」2008年改題

電車で痴漢に遭遇した友里は、同級生の彼氏ケンジが痴女とホテルから出てくる所を目撃し初体験を痴漢のおじさんにあげてしまう。
ラン・アサミ・ラン！亜紗美が走る、走る！ボーイフレンドの為に！この疾走感がなんとも心地よい秀作コメディ！童貞と処女のロストバージン物語。今や国際的アクション女優の亜紗美が女子学生を可愛く演じます。

6年前とはいえ、亜紗美のＪＫって無理があるだろうと思ったら、この無理な感じが上手い具合にコメディ成立させてる。
すっぴんの可愛いＪＫとは行かないが、今時貴重なセーラー制服に白ズックで浮間船渡から埼京線通学する嘘くささとややブリっこ演技が楽しい。
教室で初体験未遂するシーンの芝居なんか、それだけで青春ギャグやぞ。

アクション系だから解説にある通り走る亜紗美が見所。何処を目指して走り出しているのか？とにかく走る。走ると何故か目的地を突き止める野生の感。これも亜紗美だからなのか。
ぽっちゃり眼鏡女子で親指を何気に噛むブリっこ演技、モノローグの塩梅。
もう、今や亜紗美さんは何をやらしても満点！
彼女が痴漢に遭遇する時に読んでいるのが谷崎の「春琴抄」であり、春陽文庫の江戸川乱歩「淫獣」小道具の選択ぼgood



肉奴隷に肉便器、男側と女側の相容れない視点が友松監督らしい。
刑法を持ち出して皮肉たっぷりに売春を正当化するあたりも小気味良い。

痴女の山口真理さんは相変わらずエロ下品で良いし。
残念なのは、途中で退場してしまった澄川ロア。　　
おじさんを痴漢に誘惑しといて、逆襲。罰金変わりに恐喝という新手のＪＫ商売。
不良ＪＫも友情に熱い面がちょこっと見える。

結局、ブリっこ友里もやりたいどスケベＪＫって事でめでたしめでたし。
エンディング、皆で歌う宴会風の痴漢ソングも楽しそうで良かったな。

上野オークラ劇場