イメージフォーラム・フェスティバル2009 L

映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル2009」が4月28日より開幕。
実験、記録、デジタル・イメージ、アニメーション、ドキュメンタリーなどあらゆるジャンルの最新映像を紹介。
東京、京都、福岡、名古屋、横浜、5都市を巡回中。

イメージフォーラム・フェスティバル2009　プログラムＬ　妄想の饗宴：英,伊,豪アニメーション傑作選9作品

「クォーター」　ジェーン・チードル/ビデオ/3分/2007/英
壁についたシミ（水とかぶっかけた）のアニメーション。壁のシミはいろんなものに見えてくる。セミの鳴き声がうるさい。左手に扇風機。眠くなってきた。

「コブラ・ミスト」　エミリ・リチャードソン/16ミリ/7分/2008/英
爆睡。

「きずもの」　バーナビー・バーフォード/ビデオ/10分/2008/英
陶磁器の人形が動き出すアニメ。恋物語？途中から寝た。

「ブラック・ドッグス・プログレス」　ステファン・アーウィン/ビデオ/4分/2008/英
パラパラマンガのようなフリップ24枚による構成。絵は面白い。微妙な変化を追うに疲れる。一度見ただけでは厳しい。

「ブラーベルト」　セバスチャン・バークナー/ビデオ/9分/2008/英
アニメ、なぜこのイメージアニメ群のBGMはノイズっぽいものを使うのか？効果よりも不快感が先に。

「ジェフリーと恐竜」　クリストフ・ステガー/ビデオ/7分/2008/英
翼竜の物語を作り15年間世界中のプロデューサーにシナリオを送っている障害者のドキュメンタリー。時間が短いので中途半端。途中ふと寝る。

「ウィズアウト・ユー」　タル・ロスナー/ビデオ/5分/2008/英
極めて工業的なアニメ。郊外の建造物、スレートの壁がマシンのようにスライドしていき抽象化される。途中で郊外の建造物のカットが挿入されるので素材が判る。何かが生まれ出そうな気配が感じられて面白い。

「MUTO」　BLU/ビデオ/8分/2008/伊
これはWeb上で何度も繰り返し見ていた作品。PCでなく劇場のスクリーンで見る。それがどうした。ブエノスアイレスの街の様々な壁面を舞台にしたグラフィック・アニメーション。入れ子構造のシュールアニメで、もうこの手のアニメでは大抵驚かないのだけれど、これは好き。まず絵が好き。壁の落書きを消しては書き、しながら進める作業で、消し後の白、または灰色が残像効果になって面白い。風景の移り変わりも効果的。なんたって大臼歯が地べたを這い回るんですから。




「チェンソー」　デニス・トゥピコフ/35ミリ(ビデオ版)/25分/2007/豪
既に観ていた「MUTO」以外に収穫が無いとすると失敗だったかなと思っていると最後にこれを見れて満足。
スキャナーダークリーのような影を使って表情を見せるアニメ画。ストーリーのある作品。しかもそれが巧妙。チェンソーの正しい使い方からチェンソーという名のロデオ牛のエピソード。闘牛士ドミンギンとフランク・シナトラとエバ・ガードナー。きこりのフランクと妻エバ、間男のカウボーイ。
鳥の親子の配し方も絶妙。
ランバージャック最強。それにしても激しいロデオ・セックス。
オタワ国際アニメーション映画祭グランプリ

新宿　パークタワーホール