JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「高校生番長 棒立てあそび」

2011-10-06 | 映画(DVD)
「大映ハレンチ青春白書 キケンなお年頃★」

「高校生番長 棒立てあそび」1970年 大映 監督:岡崎明

10代の性に対する葛藤を、明るいタッチで描いた“高校生番長”ものの一編。都南高校応援団の大作は、夏合宿で行なった全裸の特訓がキッカケで、光代を意識し始める。合宿も終わり、やがて彼女をめぐって男たちの争いが始まる……。

事前知識まったく無しで鑑賞。
「ハレンチ青春特集」とタイトルからのイメージで東映の女番長や恐怖女子高シリーズの大映版を勝手に想像してしまったではないの。
そもそもズベ公は出てくるものの(八代順子)、あくまで脇役だし、いったい何処が「番長」映画なのよ。
極めてピュア、純粋な青春ドラマでちょいと見ていてこっ恥ずかしくなる内容。
では、面白くないのかというと、これが結構見ていて嵌っちゃう懐かしの青春ドラマ?

それにしても時代とはいえ、1970年当時の高校生ってこんなにも純真だっただろうか。我が世代よりちょっとお兄さんたちなんだけれど・・・

例によって篠田三郎が優等生の柔道部員。ところがこの篠田三郎が純主役ではないのね。篠田三郎と南美川洋子、小野川公三郎と八並映子、2つのカップルがダブル・ヒーロー&ヒロイン。いや、むしろ後者のカップルが主役ですな。

生真面目な篠田三郎君が窓越しに女子学生の着替えを見てしまい、悶々とする場面があり、おっ、ここで篠田三郎君のせんずりシーンかと色めきたったのですが、当然そんな描写はなく、残念でした。
後姿でもシコシコと身体を揺らす描写でもあればウルトラマンタロウ東光太郎のお宝シーンとして語り継がれたろうに・・・

「棒たてあそび」というタイトルは応援部員のOBによる訓練。部員が全裸で仁王立ち(一物には鈴をぶら下げてます)する前に目隠しをした水着(ビキニじゃなくセパレートね)の女子生徒にフラダンスを躍らせ、鈴を鳴らさないように耐えるという趣向。
ま、映像としては若々しい男子の背中が映されるだけで、ボカシを使う必要もなし。チリチリンと風流な音がして、OBが「仰角130度!」なんて叫ぶのみなんですが・・・

ある意味、多感な青春時代というものは純真であればあるほど、楽しいものなのかなと思いますね。これも良き時代という事になりましょうか。
小野川公三郎君と八並映子ちゃんの純情ぶりはちょっと感動もんかも。

不良グループの体たらくぶりも可愛い。若倉慶という二枚目男優さんがなかなか良い目つきでした。

タイトルが秀逸なんで当世AVなんかで同タイトルの作品を作って欲しいね・・・内容は今度こそ、皆さんの想像通りのものになりますでしょ。めでたしめでたし。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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