DVD 「三大怪獣地球最大の決戦」

当ブログでは今まで怪獣といえばウルトラマン・シリーズでした。
ゴジラを取上げる機会が少ないのは、やはりHero-Nが怪獣ファンでなくヒーロー、宇宙人、ロボットのファンであるところに起因します。

今回もレンタルDVDを借りてきたのを目ざとく見つけて
「何、何？何借りてきたの？タロウ？エース？」
「残念でした。これはお父さんが見るやつだよ。でも見たかったら一緒に見てもいいよ。怪獣しか出ないよ。怪獣は好きじゃないんでしょ。」
結局、一緒に見たのですが、怪獣もなかなか登場しなくて飽きてしまった様子。最後まで見れなかったようです。って言うか隣でドタンバタンとうるせぇんだよな。

お茶の間に怪獣が登場したウルトラＱからの怪獣ファンですが、もともとはゴジラ映画に連れて行ってもらいたくてしょうがなかった。
近所の東宝の劇場が無かったのか、なかなかゴジラに連れて行ってもらえなかった。
この映画も上映中ではなく、後に3本立てくらいに連れて行ってもらっているはず。
大人になってからオールナイトで1回見ている。

最近、古い映画の美しい女優さんを見ていたので、
「そうだ、美人といえばやっぱり若林映子さんだ。」と思い出し借りてきたのでした。

ボンド・ガールでもある彼女。
ウルトラＱ「クモ男爵」、ウルトラマン「ミロガンダの秘密」にもゲスト出演しています。
ですがやはり、サルノ王女、金星人預言者の映子様が最高だと思います。
特に浮浪者風の衣装で現れる謎の預言者。

上野公園の野次馬からは「男かい？女かい？」「そこでストリプでもやるか?」と野次られるその中性的魅力。ハンチング帽が似合うのなんの。
私にとってはヘップバーンの「ローマの休日」よりもこちら。



ゴジラ映画としては、ついにゴジラが人間の味方になる。モスラがゴジラ、ラドンを説得する。その後のお子様路線に入っていく作品として評価が今一つのようです。

しかし、この映画、千両役者のキングギドラが最初に登場した記念すべき映画でもありますね。

宇宙怪獣キングギドラ。これほどまでのヒール怪獣が他に居ましょうか？
宇宙からやってくる宇宙人ではなく宇宙怪獣ですよ。なんだか垢抜けているようにも感じられました。日本ゴジラにあって、何か外国人選手といった趣。

それに迎え撃つゴジラ、モスラ、ラドン。
当時としては大サービスのお祭り映画だったのではないでしょうか。

小美人の通訳によるとゴジラとしては
「人間はいつも我々をいじめるじゃないか・・・」
そうか、いじめられていると思っていたんだ・・・破壊の限りは当人としては悪気がなかったのかもしれませんね。

それにしても投石中心のゴジラの攻撃は・・・

青空千夜一夜の呼んだ小美人ザ・ピーナッツの歌声。
インファント島の土人の皆様の踊り。
天本英世の怪しげな衣装。
王女を狙う悪者組織。
見所は沢山あります。

今まで気づかなかったのですが悪役に黒部進も出ていたのですね。


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