JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「刺青 SHI-SEI 」

2006-03-11 | 映画(DVD)
「乱歩地獄」を見損ねた。で、佐藤寿久監督のこれ。

言わずと知れた谷崎潤一郎原作の3度目の映画化。谷崎はどうしても映像にしたくなるんでしょうね。見る前に読み返してみたけど15,6ページの短編(こんなに短かったっけ)これが3度も映画になるのだから谷崎潤一郎の魅力やいかに。

1966の増村保造、若尾文子。1984の曽根中生、伊藤咲子。

若尾文子の「刺青」は残念ながら見ていない。
伊藤咲子のはにっかつで見たよ。「刺青IREZUMI」でした。
よく憶えていないが、刺青を施されたのを知った伊藤咲子が愕然と絶望していたように思います。

「いれずみ」と言うと島流しの囚人を連想しちゃいます。
「TATTO」と言うと、最近の若者がファッションで入れている西洋風なものを思う(増えましたね、オトろしい時代です。ピアス同様に違和感なくなるのかしら
「しせい」となるとやっぱり谷崎だなぁ。今回はSHI-SEI(死と生だそうな
「彫り物」と言うのがええです。「もんもん」とか・・・
「火事息子」、「次の御用日」の刺青は凄そう。(脱線しました)
「刺青」と書いていれずみ・・・「難読語の由来」に出ていたかな?と調べましたが残念、出ていません。とても雰囲気を伝える難読語で由来が知りたいですね、中村先生。(どんどん脱線)

映画の方は観念的ですが、観念的にするよりしょうがないって感じ。
吉井怜の科白回しも観念的であるため辛うじて許せる。

彫る間、谷崎「刺青」が朗読されますが・・・冒頭の吉井怜による朗読は良かったですけど。
「古の暴君」の絵が丸尾末広・・・

刺青の魅力、女優の魅力、エロティシズム、フェティシズム・・・どれもあと一歩という感じ。
脚本が面白い気がしただけに惜しい。

このあと上映予定が無さそうなので見逃した吉井怜ファンはレンタルでどうぞ。それで充分か。







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