「監督失格」2011年 国映画 監督:平野勝之
元恋人で仕事仲間だった女優、林由美香との自転車旅行を記録した『由美香』がヒットした平野勝之監督。その平野監督の11年ぶりの新作。
200本以上の作品に出演し、映画に愛された女優・林由美香は、2005年に34歳という若さで急逝。彼女の生前の姿を捉えた映像を交えながら、平野監督のカメラは、彼女と親しかった人々が、彼女を失った悲しみと向き合う姿を捉えていく。由美香と関わってきた15年間の記録に新たな映像を加えて構成したドキュメンタリー。
34歳で急逝した林由美香。そのようなAV女優の名は知っていたけど、彼女の名を認識する決定打は確か1997年の映画「由美香」だったと思う。
AV女優と監督との北海道自転車旅行のドキュメンタリーという事で公開時に大いに興味をそそられたもんだが、当時は映画鑑賞のフットワークが甚だ悪く、ついに未見のまま過ぎ去ってしまった。
林由美香が没してから見てみたいという気持ちは募るばかり。しかし、なかなか機会に恵まれなくて・・・。
松江哲明監督の「あんにょん由美香」公開時にもチャンスが無く、今回の「監督失格」でも同時に上映して欲しいと思っていた。
しかし、これは同時上映の意味はありませんでしたね。
前半部は平野監督の「由美香」のシーンのダイジェスト版。未公開シーンがあるのかどうかは知らないが(ことさら言ってないので多分無いのでしょう)これだけで「由美香」を見たような気持ちになる。これでまた「由美香」鑑賞が遠のいてしまうかなぁ・・・
「由美香」の頃の丸膨れ顔。確かに可愛いともとれるが、やはり30過ぎ手からの由美香さんが素敵です。
「由美香」を振り返り、「監督に怒られるかもしれないけど、私のネタ帳の中でいいネタが加わったなという感覚」という発言がとても共感を呼び、嬉しいです。やはりこの女優さんは偉い!
早世が希代のピンク女優の伝説化に拍車を掛けていますが、なんだか死までも筋書通りのような気がしてきます。
噂の映像は確かに凄かった。
ちょっと息を飲んでしまう。
元恋人、林由美香との仕事で、再び彼女の前でカメラを回し続けていた平野監督が第一発見者だったのですね。
異常な事態に床に置かれたままのカメラが、娘を失った母親(父みたいですけど、母親です)の慟哭が生々しく・・・
このお母さんがまた、とても魅力的なんですね。
おっさんのような所謂、おなべタイプは個人的にまったく受け付けないはずなんですが・・・。
ラーメン食べてみたいっす。
母親と監督、製作会社の間で封印されていた映像。
由美香の母親が平野監督に疑念を抱くのも当然。
しかし、その封印が解かれて、今作が世に出た。それはいみじくも平野監督がある感情に気づく事になるのだが・・・。
立ち直るまでには長い歳月が必要だった。
それは母親も同じ。というか、それ以上計り知れないものがあったでしょう。
平野監督のカメラの前で目線をはずしたまま、ポツポツと語るおっかさんの表情を見ていて苦しくなりました。
先に公開された「あんにょん由美香」にも登場していた平野監督。
平野監督が追悼作品を作った方が、さらに強烈なものができるであろう事は予想できましたね。
あの「あんにょん由美香」が今作の製作の足がかりになったかどうかは解りませんが、あの作品によって何か後押しされたのでは?、と思いたいところです。
カンパニー松尾監督。
亡くなった晩に振り出した雨。アスファルトの雨跡が増えていく様子。あの日撮った映像?
映像に携わる人の感性、というか宿業に感心するやら呆れ返るやら・・・
吉祥寺バウスシアター
元恋人で仕事仲間だった女優、林由美香との自転車旅行を記録した『由美香』がヒットした平野勝之監督。その平野監督の11年ぶりの新作。
200本以上の作品に出演し、映画に愛された女優・林由美香は、2005年に34歳という若さで急逝。彼女の生前の姿を捉えた映像を交えながら、平野監督のカメラは、彼女と親しかった人々が、彼女を失った悲しみと向き合う姿を捉えていく。由美香と関わってきた15年間の記録に新たな映像を加えて構成したドキュメンタリー。
34歳で急逝した林由美香。そのようなAV女優の名は知っていたけど、彼女の名を認識する決定打は確か1997年の映画「由美香」だったと思う。
AV女優と監督との北海道自転車旅行のドキュメンタリーという事で公開時に大いに興味をそそられたもんだが、当時は映画鑑賞のフットワークが甚だ悪く、ついに未見のまま過ぎ去ってしまった。
林由美香が没してから見てみたいという気持ちは募るばかり。しかし、なかなか機会に恵まれなくて・・・。
松江哲明監督の「あんにょん由美香」公開時にもチャンスが無く、今回の「監督失格」でも同時に上映して欲しいと思っていた。
しかし、これは同時上映の意味はありませんでしたね。
前半部は平野監督の「由美香」のシーンのダイジェスト版。未公開シーンがあるのかどうかは知らないが(ことさら言ってないので多分無いのでしょう)これだけで「由美香」を見たような気持ちになる。これでまた「由美香」鑑賞が遠のいてしまうかなぁ・・・
「由美香」の頃の丸膨れ顔。確かに可愛いともとれるが、やはり30過ぎ手からの由美香さんが素敵です。
「由美香」を振り返り、「監督に怒られるかもしれないけど、私のネタ帳の中でいいネタが加わったなという感覚」という発言がとても共感を呼び、嬉しいです。やはりこの女優さんは偉い!
早世が希代のピンク女優の伝説化に拍車を掛けていますが、なんだか死までも筋書通りのような気がしてきます。
噂の映像は確かに凄かった。
ちょっと息を飲んでしまう。
元恋人、林由美香との仕事で、再び彼女の前でカメラを回し続けていた平野監督が第一発見者だったのですね。
異常な事態に床に置かれたままのカメラが、娘を失った母親(父みたいですけど、母親です)の慟哭が生々しく・・・
このお母さんがまた、とても魅力的なんですね。
おっさんのような所謂、おなべタイプは個人的にまったく受け付けないはずなんですが・・・。
ラーメン食べてみたいっす。
母親と監督、製作会社の間で封印されていた映像。
由美香の母親が平野監督に疑念を抱くのも当然。
しかし、その封印が解かれて、今作が世に出た。それはいみじくも平野監督がある感情に気づく事になるのだが・・・。
立ち直るまでには長い歳月が必要だった。
それは母親も同じ。というか、それ以上計り知れないものがあったでしょう。
平野監督のカメラの前で目線をはずしたまま、ポツポツと語るおっかさんの表情を見ていて苦しくなりました。
先に公開された「あんにょん由美香」にも登場していた平野監督。
平野監督が追悼作品を作った方が、さらに強烈なものができるであろう事は予想できましたね。
あの「あんにょん由美香」が今作の製作の足がかりになったかどうかは解りませんが、あの作品によって何か後押しされたのでは?、と思いたいところです。
カンパニー松尾監督。
亡くなった晩に振り出した雨。アスファルトの雨跡が増えていく様子。あの日撮った映像?
映像に携わる人の感性、というか宿業に感心するやら呆れ返るやら・・・
吉祥寺バウスシアター
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます