JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「新幹線大爆破」 dビデオ

2014-07-05 | 映画(DVD)
「新幹線大爆破」1975年 東映 監督:佐藤純弥

新幹線の乗客を人質にとった爆弾脅迫事件が発生した。爆弾は走行中の新幹線に仕掛けられており、列車の速度が時速80キロ以下になると爆発するという。巧みなポイント切り替えによって、新幹線は速度を維持したまま南下していく。だが、その終点は間近に迫りつつあった……。

シネマヴェーラの千葉ちゃん特集にかかっていたけれど見逃してしまった。なんでもとっても面白い作品らしい。
先週また高速深夜バスで岡山に行ったのでこれは帰りの車中、お試し期間が過ぎても解約しなかったdビデオ(月額500円)というので鑑賞してみた。

面白い!パニックものとして大層良く出来てますもん。
安全を守るためシステムを逆手に取った犯行、上映時間152分というのにちょっとひるんだけど、全く問題無し。ハラハラドキドキ楽しめる。
いかにも日本的な人間ドラマの部分は哀愁のみで、この際どうでも良い。
高倉健のクールさも悪くないが、殺人は犯さないという大義はあるものの悪役ですから、合っていないように思われ、それが動機の説得力を欠いているのでは?

そのかわり山本圭がめちゃくちゃ役に嵌ってましたし。
言ってる事は意味不明部分もありますが学生運動の活動家ならしようがない。

青木運転士の千葉ちゃんは狭い操縦席で混乱しながらもなすすべなく司令室の命令に従う役という役。アクションスターとして勿体ない使い方だけれど・・・(活躍の場は酸素溶接機による作業。これも、サンダーバード級の作戦、救出車との並走搬入活動にこそ関わって欲しかった)
前半一番の見せ場、浜松の分岐点通過の場面。倉持司令官との激しいやり取りの後、窮状を凌いだ時に倉持司令官に取りみだした事を謝罪するのが、なんともエエです。

その倉持指令官、先ごろ亡くなった、私の苦手な宇津井健。
しかし、今回この方が良いのですな。見直しました。事件解決後のヒューマニズムは本来この方が演技すると嫌な気持ちになるのに、そういった事は全く感じなかったもの。純粋にカッコ良かった。
それに引き換え、警察のありえないドジぶりは目も当てられませんが、物語を面白くする事に貢献大で許しましょう。

個人的には乗客でチョイ役の十勝花子がツボでした。

後に「スピード」というヒット作に影響を与えたらしいのですが、当然の事のように「スピード」なんて映画は観てない。タイトルだけは知っちょるが・・・

音楽のセンスは残念です。
当時のフュージョン系で変な音。ハービー・ハンコックの「ウォーター・メロンマン」のサル印が感じられる部分ありましたね。
音楽で一番良かったのはパニックから絶望にかられた商社マンの歌う「はしれ、超特急」で間違い無し。




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