JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「私と私」

2015-04-24 | 映画(DVD)
「春爛漫 歌と踊りの銀幕祭典 Dancing,Singing! 」

「私と私」1962年 東宝 監督:杉江敏男

生き別れになった双子の姉妹が出逢い「ザ・ピーナッツ」の名でデビュー、たちまち人気歌手に・・・というスタア誕生の物語。ナベプロ所属の面々がいろどりを添え、ヒットナンバーもふんだんに織り込まれた華やかなアイドル映画。

59年の「可愛い花」のリメイクといっても良いか。今度は50分の作品を90分にモノクロをカラーにクレイジーもちょっと添え。
ニュープリントなので画質がとても綺麗。古き良き総天然色映画。

生き別れた双子の情愛と育ててくれた父との、母との情愛がからんでって事ですけど、どうって事ないストーリー。

それぞれがソロで歌うシーンが良いのよね。正直、つけぼくろされちゃうとどっちがどっちだか判んないんですけど。
青空の下、「ちゃっきり節」を歌うのがエミさんで、赤い自転車にワンピースやスカーフをコーディネイトして走りながら「二人の高原」を歌うのがユミさんて事のようです。
同じ顔でもショートヘアでバスガール・コスプレの楽しめる赤城増美の伊藤エミの方が可愛い。

クレージー・キャッツが中途半端な出方。植木等の無責任マネジャーとハナ肇の社長の掛け合いは流石だけれど、これだけやっていて谷啓の目立たなさはどうした事か。何らかの事情があったんでしょうね。

西條康彦と田辺靖男のコンビ。特に田辺靖男の坊やっぷりがキャワユイのね。滑舌の悪さも。

有島一郎は流石です。今回はかなりカッコ良いお父ちゃん。

中尾ミエのサマーセーターが大問題。COUTIONですぞ。

とにかく、テレビ局スタジオでザ・ピーナッツが歌って、横でスマイリー小原が踊っているだけで、何も言う必要が無い。
TV受像機から映されるザ・ピーナッツは当然白黒で・・・、映画とテレビの立場が逆転し始める頃、両者の関係はこの頃合いが一番良かったかもね。

曲の方は大好きな「ふりむかないで」を歌ってくれるので満足。
あれ? 主題歌「私と私」「高原のしっぽ」は聴いたことなかったな。勉強不足ですみません。売れましたか?

ザ・ピーナッツ 私と私



ラピュタ阿佐ヶ谷

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2 コメント

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Unknown (CB400F)
2015-06-24 11:41:29
一日に何度も失礼します。
森雅之ならともかく、有島武郎はあまり映画には出ないと思いますが...。

「ふりむかないで」....名曲!
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Unknown (imapon)
2015-06-24 23:17:39
赤面!赤面!
有島一郎!!
なにしろ「生まれ出づる悩み」あの有島一郎は文学もやるんだと混同していたバカ中学生でしたから。まだ抜けきってないようです。嘘のようなホントの話。

訂正しておきまっ!
CB400F様、ご指摘ありがとうございました。
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