JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「マルクス一番乗り」 DVD

2012-01-08 | 映画(DVD)
「マルクス一番乗り」1937年 米 監督:サム・ウッド
原題: A DAY AT THE RACES

財政難のため買収され、競馬場へと改造されてしまいそうなある診療所。オーナーのジュディは、入院患者で富豪のアプジョン夫人に援助を求めようとするが…。
マルクス兄弟MGM時代の第2作目にしてマルクス映画のうち最もヒットした傑作。

名作DVD3枚パックというお得な商品を購入しておいたんです。
「マルクス兄弟オペラは踊る」「マルクス一番乗り」「マルクス捕物帖」の3作品。
まずはその中で未見の「マルクス一番乗り」を見てみる。

ここでのマルクス兄弟のギャグは凡庸に感じる部分もあるのだが、繰り返し見て行くとどんどん味が出てくるスルメギャグ。随分古いスルメだな。

グルーチョの速射砲ジョークは常に英語圏でない事に嫉妬を憶えるものの、特に前半部のギャグに秀逸な物が多く、字幕でも充分に洒落ていて楽しい。

競馬場でチコがグルーチョにペテンで必勝法を売りつけ、ちゃっかり勝馬馬券の資金を手に入れるギャグが最高。

お馴染みの演奏シーン。
チコに続いてハーポもピアノを演奏。これが御多分に漏れず、超破壊的。山下洋輔も逃げ出す
ピアノを散々破壊して最後はピアノ線部分を取り出しお得意のハープ演奏。
MGM映画では彼らの演奏が見所としてはずせないようになっていますね。

マルクス映画に欠かせない熟女名脇役マーガレット・デュモントはグルーチョを名医(実は獣医)と思い込んでいる金持ちのアップジョン夫人。
グルーチョから暴言を浴びせられた時に一瞬見せる困惑の表情もお馴染みですね。

アップジョン夫人の検査室でのドタバタは少しタルい。
夫人も待ちくたびれています。

数度に渡る音楽シーンが冗長すぎやしないかと思いますが、終盤のハーポが「ガブリエル」となって、笛を吹きながら黒人たちを率いるゴスペル調の展開は必見。
黒人のダンス・シーンもソウル・トレインの元祖で凄い事になってます。
ここから、競馬場へのドタバタへ繋がる展開、エンディングへの流れは圧巻。

病院の債権者モーガンの事が嫌いな競走馬ハイハット号も大活躍!


名作映画DVDプレミアムエディション3枚組パック

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