JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「裸の銃弾」

2008-04-10 | 映画(DVD)
シネマヴェーラ 「若松孝ニ大レトロスペクティブ」より

「裸の銃弾」1969年 若松プロダクション 監督:若松孝ニ

組を抜けようして指を詰められたチンピラが、No.1の殺し屋となってボスへの復讐を果たしていく。

大和屋竺脚本のハードボイルド幻の一作。って事で今回一番の狙い。
タイトルクレジットは「やわ肌無宿 男殺し女殺し」といかにもピンク映画っぽい意味不明なもの。確かに男も女も殺しますけど・・・
「裸の銃弾」なんて洒落たタイトルよりこの意味不明感を大事にしてあげて欲しい。ピンク映画の改題には賛成しかねる。

港雄一が仲間の1人として出ている。それだけで嬉しい。やはりカッコええぞ。
端正な顔立ちの吉沢健がチンピラ時代とNo.1の殺し屋を演じ分け、もう一人小水一男の若くてちょっとトロイ殺し屋。この3人組がいい味です。
それにからむのがボスの女、林美樹。
「顔がいいね」と言われ「身体もね」と返していましたが、それほどかーという感じ。結局薬漬けにされてポイの吉沢健の元おんな、芦川絵里(再会してどのような展開になるのかと思ったらただ薬漬けのポイでした)の方に軍配なんだけどな・・・まぁ、それでも後半は林美樹の謎の女っぷりも良かったかな。

ハードボイルドに欠かせない食事シーン。3人が鶏にむしゃぶりつくシーンが良い。そこでの林美樹との会話もハードボイルドしてました。

もう一つ欠かせないのがJazz 
山下洋月トリオって何だよ?

吉沢健がチンピラ時代、組の者に追われるシーンでの団地脇の貧民窟のショットがイカしすぎ。何処なんでしょう。貧民窟に停車している場違いな高級車。組の者が吉沢健を探しているんですね。

でもやっぱり眠い。今回は体調のせいか、若松のせいか。
撃ち合いの末重症を負い、隠し持つ銃弾一発で男(港雄一)を仕留めたところで一瞬意識が途切れてしまう、そして女(林美樹)も仕留める。(?)見損なったけど多分、港雄一の銃を拾って撃ったんですね。
ラスト、ブツの入ったアタシュケースが階段を転げ落ち・・・ウーム、やっぱり凄い。
期待通りの満足度。

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