JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「村八分」

2009-11-15 | 映画(DVD)
「女優魂 中原早苗」出版記念
「映画夫婦渡世 中原早苗&深作欣二」

「村八分」1953年 近代ぷろだくしょん 監督:今泉善珠

静岡県下上野村村八分事件を取あげた作品。
参院補欠選挙の発表の日、朝陽新聞静岡支局へ富士山麓の野田村の一少女から、同村で行われた替玉投票の事実を訴えた投書が舞い込んだ。吉原通信部の本多記者(山村聡)はこの事実の調査に乗り出した。本多は野田村在の吉川一郎の娘、富士原高校に在学する満江(中原早苗)がこの投書の主であることを確めたが、これを知った同村ボス山野の手配で厳しく口どめをされた村民たちからは何一つ手がかりを得ることが出来なかった・・・

中原早苗のデビュー作は極めて左翼的な力作。
正義感からの投書が元で家族は村八分の目に合う。
校長先生の言うように当初は浅墓な行動にも思えたが、この娘、厳しい立場に泣き崩れたりするもののなかなか芯がしっかりしている。

一部の実力者に利用され、私利により集団での村八分行為に及んだ村人たちから理解を得られる日は遠そうで、一縷の望みは教育を受けた同級生とその教師たちだけなんだよね。

この生徒総会の模様で何か明るい兆しが見えるのかと思ったら、青い山脈さながらに歌を歌いながら自転車で駆けつける同級生たちに爆。

山村聡は新聞記者のいかにもマスコミといった無責任な正義を好演。

中原早苗同様に利発そうな妹を演じていた娘は誰でしょう。姉に比べて、かなり可愛かったが・・・

池袋 新文芸座

にほんブログ村 映画ブログへ blogram投票ボタン



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「スペル」 | トップ | 「実録三億円事件 時効成立」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(DVD)」カテゴリの最新記事