JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「暗黒街の弾痕」

2013-09-28 | 映画(DVD)
「漢 佐藤允! BANG!BANG!BANG!」

「暗黒街の弾痕」1961年 東宝 監督:岡本喜八

山間の峠道「三角峠」で高性能エンジンをテストしていた草鹿一郎は、飛びだしたダンプカーにはねられ崖下に転落していった。技師小松の知らせで兄の急死を知った捕鯨砲練習所の指導員草鹿次郎は、コマツモータースで兄の死が産業スパイの犠牲になったのではないかと聞かされた。
その晩次郎は盛り場の飲み屋で大学時代の親友須藤健に再会した。健はインチキ週刊誌と悪質のトップ屋を兼業している男だ。その健が狙っているのはあらゆる悪事に手を染めてる互栄経済研究所長大鳥とマルサンビル工事に関する暴力団能中組の不正だった。

弱小出版社の若き社長にして事件屋・須藤健。借金取りに追われ命が危ないというのに明るくさわやかに、でも内心命がけで大事件の中に飛び込んで行く。リーゼントヘアに皮ジャン、デニムと、この役は佐藤允史上最もイケメンに撮れている!

岡本喜八の娯楽映画は最高ですね。
未見の「暗黒街の対決」をはさんで第3弾。洋画の邦題パクリ第2弾は「独立愚連隊 西へ」の関沢新一(脚本)とのコンビ作で加山雄三と佐藤允の共演が楽しい痛快娯楽アクション。
1作目で脇役ながら抜群の存在感だった佐藤允が準主役。ラピュタの宣伝文「史上最もイケメン」かどうかは知らないが、直球一本槍の加山雄三に比べてあきらかにイカした野郎です。爪を噛むような仕草が一々チャーミング。

何故か野球のグラウンドに出て、打ったら一塁に走るとか三塁に走ってるとかのやりとりも軽妙。

しかしこの映画はナイトクラブ・パロゾンに出てくる島崎雪子と男性3人のコーラス隊の歌うシーン「誰も知らない」があまりにも強烈すぎて、他の印象がすっ飛んじゃった。

未見の方でも予告編でちょいうと見れば、気になる事間違いなし。1分36秒あたりです。

暗黒街の弾痕 予告編

殺し屋で天本英世も登場。岡本喜八作品でこの方が出てくると「待ってました!」という感じになるんだけど、今回はあまりにも弱すぎで肩透かし。

1作目からの抜擢という事では佐藤允の他にもう一人、それはミッキー・カーチスですね。
1作目はほとんど台詞すらなかったけれど、今回は終盤大活躍してくれちゃってます。出世作でしょう。
あれ、何でしょう。指突っ込むと抜けなくなるおもちゃ・・・。

相変わらず水野久美も色っぽいが、今回ばかりは島崎雪子の歌に敵いやしない。



残りの「暗黒街の対決」「顔役 暁に死す」も観たいよなぁ。

ラピュタ阿佐ヶ谷

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