JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「天國はどこだ」

2017-03-15 | 映画(DVD)
「玉石混淆!? 秘宝発見! 新東宝のディープな世界」

「天國はどこだ」1956年 新東宝 監督:松林宗恵 

暴力団に支配される東京湾の部落。医師の古沢は保育園の昌子先生と共に変革に立ち上る。そんな時、昌子の恋人の健が出所して・・・。無気力な大人、懐にナイフを忍ばせる小学生、馬券売りに駆り出される保育園児と、貧乏部落の殺伐描写に背筋も凍る。「俺にはこんなことしか・・・!」暴力しか知らずに育った健の叫びが心に痛い社会派ドラマ。

青べか物語部落篇という感じですが、部落の大人の自立変革を支えようという正義の医師・古沢が若き沼田曜一ってのも何だかだが・・・
古沢医師の後輩という触れ込みで国鉄スワローズの金田正一と町田行彦がゲスト出演で花を添える。
国鉄の金田が来ると言う噂に「何それ?駅長さん?」というギャグに思わず爆笑。
金やんの登場シーンがまた凄くて車から昌子先生(津島恵子)に「姉ちゃん、姉ちゃん」と声をかけたら「軽々しく姉ちゃんなんて呼ばないでください」とピシャリと言われてる。
スワローズのユニフォームに着替えて、あの横から上へ振り被るゆったりしたフォームで自称170キロの速球?を投げてくれるので嬉しくなる。
巨人の金田しか見てない世代なので歓喜この上ない。
古沢医師の後輩という触れ込みだから映画内では金田も学卒という事なのかもしれない。古沢先生が亨栄商業とは考えにくい。



金やんに大いに笑わされたが、それを上回るトンデモキャラがやくざ者の健さん(木村功)だ。
部落出身で支配する暴力団に一人腕力で対抗するヒーローなんだが、西村晃以下組員がこの一人の若造に徹底的にやれれて怖気づかされている。
流石に組長の加藤嘉はどっしりしていたが最後にはビビリまくっていましたから。
健さんは単純なので差別されている小学校チームに負けてはならないと部落野球チームに猛特訓。単純極端なキャラで、まあ笑わしてくれるのだが、恋人の昌子先生に「やくざは厭」と説得されまっとうに生きようとする。暴力団に立ち向わない健さんはついに子供たちからもソッポを向かれ・・・
「俺にはこんな生き方しか・・・」という悲劇の結末に至る。せつなく憐れよのう。

出演者にご贔屓の原知佐子さんの名があったから見に来たわけだが、新人・田原知佐子名義でデビュー作?
可愛いながら娼婦をしている部落娘だったが古沢医師の口利きで居酒屋勤め。可愛いけれどもショートカットにしておらずまだまだ輝きは少ない。



シネマヴェーラ渋谷

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