JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「女のみづうみ」

2012-12-29 | 映画(DVD)
「昭和文豪愛欲大決戦2」

「女のみづうみ」1966年 松竹 監督:吉田喜重

水木宮子は結婚後八年、表面上は幸福に見えたが、仕事以外に関心を示そうとしない夫の有造にあきたらなくなっていた。彼女はいつしか若い室内装飾家北野と情事を重ねるようになった。そして一夜、彼女は自分の裸体を北野に撮らせたが、そのフィルムをホテルの帰り、暴漢に奪われてしまった。それ以後彼女は見知らぬ男の脅迫を妥け、そしてついにそのネガ・フィルム欲しさに男の指示通りの列車に乗るのだった。

鑑賞からかなり時間経過しているので印象だけサラっと

これを観てあらためて思った。
岡田茉莉子はやはり1958年前後限定だな、と・・・
勿論、この頃だって充分に綺麗だし、旦那がその魅力を引き出すために使ったあの手この手の効果は威力発揮。
58年(当時25歳)から確実に良い意味で年を重ねた茉莉子さんですが、58年の茉莉子が麗しすぎるのです。
この程度なら、あとはおばちゃんになってからの迫力の岡田さんの方を支持したい。

映画の方は少し退屈。ところどころで見られる印象的なショットを絵として楽しむ事ができる。
夜道を歩いている岡田茉莉子の恐怖のショット。
砂丘上でのロングショット、ヌード撮影会のスタジオ、駅のシーン。
何故か海辺で映画撮影隊と合流。

原作は川端康成「みづうみ」
主人公の性別を変えているという。要原作チェック

「赤い殺意」同様、露口茂の下衆な役柄。ちょっとこの役者さんについては再度注目が必要なのか。ヤマさんの原点なわけですから・・・(「太陽にほえろ」が好きでないと言いいながら、見てはいましたから)

あとは芦田伸介です。もうこの方は出てくるだけで凄い。

吉田喜重の撮る岡田茉莉子(実はほとんど未見、見る気がなかなか起きない)の評価を下げがちなのは、単純な嫉妬心からだったりして・・・
勝手にしろいっ!

シネマヴェーラ渋谷

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