JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「現代ポルノ伝 先天性淫婦」

2011-11-25 | 映画(DVD)
「不良性感度100%のオンナノコ列伝 東映牝蜂NIGHTS」

「現代ポルノ伝 先天性淫婦」1971年 東映 監督:鈴木則文

東京の聖南女子学園に在学する尾野寺由紀の肉体には京都でバーを経営する母絹枝の淫蕩な血が流れていた。休みを利用して帰郷した由紀は、母の情夫安川に強姦され処女を失ったため、忌まわしい記憶を捨てるためゴーゴー喫茶で踊りまくる。トラブルから救ってくれたヤクザの大幹部大場と同棲するようになり、高級クラブで働くようになった。その間、大場は喧嘩で重傷を負い、みるかげもなく落ちぶれていった。傷が原因で性の営みが不能になった大場の愛撫に悶える由紀は、肉欲のおも向くまま男をあさり歩いた。ある日由紀は、若手建築家本間洋一郎と知りあった。

何しろ池玲子演じる「先天性淫婦」ですからね。淫蕩な血が流れる源の母親が三原葉子。ど淫乱親子ってことになりますか。
冒頭、いきなりミッションスクールの寮で「お姉さまぁ」とレズる相手が杉本美樹。
数々のダブル主演を演じているお二人。本作もそうかと思いきや。杉本美樹の出番はここだけ。なんと贅沢な。

母親の愛人である藤木孝に処女(処女なんですよ、池玲子!)を奪われるシャワーでのシーン。
「やめて、やめて」と言いながら、男にしがみついているようにしか見えない。とんだ処女があったもんです。いいんです、先天性淫婦なんですから。
先天性淫婦の血が開花した彼女は学校を中退してゴーゴー喫茶に入り浸り。そこで危機を救ってくれたやくざの幹部、小池朝雄に拾われます。ここまでは小池朝雄がクールに格好良い。
ところが抗争で大怪我してインポになってしまい、落ちぶれてダメなヒモになっちゃう。やっぱり、こっちの方が小池朝雄はよろしい。
元弟分の川谷拓三にボコボコにされます。拓ぼんはもともと脇役ですからこんな物なんでしょうが、今となっては贅沢な配役?

インポ男に先天性淫婦人は治まらず、男漁りを重ね、好青年、本間洋一郎の宮内洋と出会う。
最初は安物の娼婦呼ばわりされていたが、昼間に会うと清楚な感じ(本当かよ!)で交際スタート。
仕事で京都に行ってる宮内洋、したくてたまらない淫婦は当然追っかけるのですが、そこには宮内洋のフランス留学中の恋人、サンドラジュリアンが・・・

この映画人気ポルノ女優サンドラ・ジュリアンのために無理から作ったか?
このサンドラも淫婦で、刺青に下帯一丁の男どもにまさぐられる淫夢を見ていたり・・・。ここで名和宏が刺青男として登場。幻想の一コマのみの出演という贅沢さ。
なぜか恋敵同士のサンドラと池玲子がレズってくれます。
サンドラと宮内洋の京都でのスチールショット、池玲子とのおっぱいスリスリレズは見所として素晴しいです。

意外なことに淫蕩の血の源である母親、三原葉子の娘を思う母心がとても強い。ちょっと感動的(そんな代物じゃないか)

さて、このようにただのエロだけで終わらない鈴木則文。
後半、宮内洋の父親、遠藤辰雄。その娘婿の渡辺文雄への復讐劇へと発展していく・・・。
どうしたって池玲子は復讐しなくっちゃならない使命があるんですよね。

復讐でのクールな池玲子や、やっぱりエロとして秀逸だった女屋実和子のM女っぷりなど、見所の多いB級則文ポルノに満足でした。



ラピュタ阿佐ヶ谷

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