「色道四十八手 たからぶね」2014年 PGぴんくりんく 監督:井川耕一郎
ピンク映画50周年を記念して企画制作された作品。ピンク映画界の巨匠・渡辺護監督が、「四十八手」「春画」といった日本特有の官能文化を取り入れた作品として製作に向けて準備を進めていたが、その途中で他界。渡辺監督作で多数脚本を手がけてきた井川耕一郎が、その遺志を継いでメガホンをとった。
ピンク50周年記念とともに渡辺護監督の追悼作品の形ともなった。
誠実な30歳過ぎの一夫と、20代後半のうぶな千春は、結婚一年目の新婚夫婦。ある晩、千春が寝言で「たからぶね」とつぶやき、その意味がわからなかった一夫だが、叔父の健次に見せられた官能写真集をきっかけに、「たからぶね」が四十八手あると言われる性行為の体位のひとつであると知る。さらに、純情そうに振る舞っていた千春が、結婚前から健次と通じ合っていたことが発覚。一夫は健次の妻・敏子と結託し、それぞれのパートナーに仕返しを計画するが……。
渡辺護監督といえば、当ブログにもたまにコメントを寄せたりしてくださるAVのよっちゃん監督が駆け出しのころにひどい目にあったそうで、現在も恨み、傍若無人な人間性を指摘くださっております。
関わりのあった方にとっては、まぁ、大変な御仁のようですが、単なる観客側のこちらとしては、そういう情報は情報として、映画を楽しむわけで。
これが50周年記念に相応しいというか、ピンク映画コメディとしてとてもライトな感覚で笑えて好印象。
何故か上映館が渋谷のユーロスペースという事もあるのだろう。通常のハッテン場劇場との客層の違いにも大いに助けられている。ハッテン場劇場では観客の反応も随分違った物になるであろう。
そんな感じで映画は良いのですが、鑑賞記念で一般映画並みにいろいろなオマケをくれる。愛田奈々のフィルム栞はまだ良いとして、渡辺護のプロマイドを配るのはやめて欲しい。爺いのプロマイドを貰って喜ぶ趣味は流石に無い。
あまりも好感度だったので、シナリオ掲載がされているというパンフレットまで購入してみた。
どうやら、渡辺監督という方はエロシーンの演出で勝負の方のようで(他のピンク監督もそうかもしれない。なにせピンク映画のシナリオって初めて読んだもんで)井川監督もその辺りの術を見事に継承しているよう。
シナリオは本当に他愛もなく、ツマラナイですから。
コミカルなシーンで劇場の反応も良かった場面はすべて撮影の際の演出・味付けの部分である事が解かって勉強になる。
やはり、ここ最近のお気に入り愛田奈々がよろしい。
登場人物は四十八手、春画のパートを除く物語部分は一夫(岡田智宏)と千春(愛田奈々)の新婚夫婦と一夫の叔父夫婦の健次・敏子(なかみつせいじ・佐々木麻由子)の4名。
ピンク映画界の名だたるベテラン俳優に混ざって、どうなのかと思うが無難にこなしている様子。
ここでも、初心な新妻を装うビッチという二面性を持つ役周り、その変貌と開き直りが楽しい。
健次とのホテルプレイでの女王ぶり、不倫を問い詰める敏子への逆襲ビンタ、ケーキにM字で跨る、などなど、楽しませてくれる。
筆おろし夜這いの合言葉「あんたンところに柿の木あるの?」「はい、あります。」といのは初めて知りました。そんなのがあったんですか。これも勉強になる。
意外な事に岡田智宏は熟年のなかみつせじと比べ、身体の柔軟性で劣るんですね。たからぶね体位でのイテテテテは、あれは演技では無いと思う。帆柱がスッと立たないというのは共感呼ぶな。
そういえば佐々木麻由子もベッドの中で足吊ってたな。
冒頭で四十八手実演するエロモデル2人組。ほたると野村貴浩の役名が雀と久生。これは渡辺監督の「(秘)湯の町 夜のひとで」の2人組の名前なんだね。味な事しますな。
渡辺護監督に出演打診された結城リナは脱ぎ引退していたので大いに迷った挙句、断ってしまった経緯があるけど、エンディングの「尺八弁天地獄唄」で歌手として参加。
この日の上映後は結城リナのミニライブもあり。
渋谷 ユーロスペース
ピンク映画50周年を記念して企画制作された作品。ピンク映画界の巨匠・渡辺護監督が、「四十八手」「春画」といった日本特有の官能文化を取り入れた作品として製作に向けて準備を進めていたが、その途中で他界。渡辺監督作で多数脚本を手がけてきた井川耕一郎が、その遺志を継いでメガホンをとった。
ピンク50周年記念とともに渡辺護監督の追悼作品の形ともなった。
誠実な30歳過ぎの一夫と、20代後半のうぶな千春は、結婚一年目の新婚夫婦。ある晩、千春が寝言で「たからぶね」とつぶやき、その意味がわからなかった一夫だが、叔父の健次に見せられた官能写真集をきっかけに、「たからぶね」が四十八手あると言われる性行為の体位のひとつであると知る。さらに、純情そうに振る舞っていた千春が、結婚前から健次と通じ合っていたことが発覚。一夫は健次の妻・敏子と結託し、それぞれのパートナーに仕返しを計画するが……。
渡辺護監督といえば、当ブログにもたまにコメントを寄せたりしてくださるAVのよっちゃん監督が駆け出しのころにひどい目にあったそうで、現在も恨み、傍若無人な人間性を指摘くださっております。
関わりのあった方にとっては、まぁ、大変な御仁のようですが、単なる観客側のこちらとしては、そういう情報は情報として、映画を楽しむわけで。
これが50周年記念に相応しいというか、ピンク映画コメディとしてとてもライトな感覚で笑えて好印象。
何故か上映館が渋谷のユーロスペースという事もあるのだろう。通常のハッテン場劇場との客層の違いにも大いに助けられている。ハッテン場劇場では観客の反応も随分違った物になるであろう。
そんな感じで映画は良いのですが、鑑賞記念で一般映画並みにいろいろなオマケをくれる。愛田奈々のフィルム栞はまだ良いとして、渡辺護のプロマイドを配るのはやめて欲しい。爺いのプロマイドを貰って喜ぶ趣味は流石に無い。
あまりも好感度だったので、シナリオ掲載がされているというパンフレットまで購入してみた。
どうやら、渡辺監督という方はエロシーンの演出で勝負の方のようで(他のピンク監督もそうかもしれない。なにせピンク映画のシナリオって初めて読んだもんで)井川監督もその辺りの術を見事に継承しているよう。
シナリオは本当に他愛もなく、ツマラナイですから。
コミカルなシーンで劇場の反応も良かった場面はすべて撮影の際の演出・味付けの部分である事が解かって勉強になる。
やはり、ここ最近のお気に入り愛田奈々がよろしい。
登場人物は四十八手、春画のパートを除く物語部分は一夫(岡田智宏)と千春(愛田奈々)の新婚夫婦と一夫の叔父夫婦の健次・敏子(なかみつせいじ・佐々木麻由子)の4名。
ピンク映画界の名だたるベテラン俳優に混ざって、どうなのかと思うが無難にこなしている様子。
ここでも、初心な新妻を装うビッチという二面性を持つ役周り、その変貌と開き直りが楽しい。
健次とのホテルプレイでの女王ぶり、不倫を問い詰める敏子への逆襲ビンタ、ケーキにM字で跨る、などなど、楽しませてくれる。
筆おろし夜這いの合言葉「あんたンところに柿の木あるの?」「はい、あります。」といのは初めて知りました。そんなのがあったんですか。これも勉強になる。
意外な事に岡田智宏は熟年のなかみつせじと比べ、身体の柔軟性で劣るんですね。たからぶね体位でのイテテテテは、あれは演技では無いと思う。帆柱がスッと立たないというのは共感呼ぶな。
そういえば佐々木麻由子もベッドの中で足吊ってたな。
冒頭で四十八手実演するエロモデル2人組。ほたると野村貴浩の役名が雀と久生。これは渡辺監督の「(秘)湯の町 夜のひとで」の2人組の名前なんだね。味な事しますな。
渡辺護監督に出演打診された結城リナは脱ぎ引退していたので大いに迷った挙句、断ってしまった経緯があるけど、エンディングの「尺八弁天地獄唄」で歌手として参加。
この日の上映後は結城リナのミニライブもあり。
渋谷 ユーロスペース
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