ロープウェイ駅から望む函館山
5月6日(金) 函館山(334m)の登山記録
連休を利用して、岩手県内の被災地でささやかな力仕事。見て、聴いて、触れて、初めて感じることがある。
帰路、途中下車して函館山に登る。
桜前線は東北から津軽海峡を渡って来たばかり。いつもの春と変わらぬ今年の桜色が心に染みる。
芽吹き前の森で、可憐に咲くスミレの花々が見たかった。色はさまざまで青紫や薄紅色、そして白いスミレ。
早朝の穏やかな光に花弁が照らされていた。
真紅のコジマエンレイソウや白いキクザキイチゲも、あちこちで咲き競う。
スミレサイシン
ヒナスミレ
ヒカゲスミレ
コジマエンレイソウ
キクザキイチゲ
花を探しながら、一時間あまりで山頂に。海と山、そして人々の暮らしが織りなす独特の景観が広がる。
火山島だった函館山と亀田半島を繋いだ砂州に街が発展した。
ロープウェイが動き出す前、早朝の静けさが旅情をかき立てる。
時おり、海から太くて低い汽笛の音が届く。
函館山の山頂から街を見下ろす
函館山は複数の峰に、それぞれ独自の名を持つ。最高点の山頂を御殿山と呼ぶ。
ここから少々下って、入江山に寄り道。旧軍の砲台跡から、函館山(御殿山)を仰ぐ。
ウグイスの仲間、センダイムシクイが群れをなして移動していた。
「ショウチュウ イッパイ グィー」と鳴く。
入江山の砲台跡から函館山(御殿山)を仰ぐ
入江山から来し方を戻り、観音コースを下る。
カタクリの群落に青いキクザキイチゲが混じっていた。宝物を見つけたかのように、どきっとする瞬間。
札幌周辺では白いキクザキイチゲが一般的で、青花に出会うと道南に来たことを実感する。
カタクリの群落に青いキクザキイチゲ
■2011年5月6日 函館山の登山記録
07時10分:旧登山道コースから入山
08時20分:山頂
08時45分:下山開始 (入江山に立ち寄り、観音コースを下山)
09時55分:観音コースの山上大神宮に到着
■過去の登山歴
2010年5月2日 旧登山道コース~山頂~千畳敷~汐見山コース