「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

武華山に登る

2007-10-07 22:52:00 | 北大雪
「稜線上から見たトムラウシ山」

10月6日の登山記録:
午前6時55分に最初の登山者として入山。僕の後続は若い男女。夏山シーズンも終盤を迎え、実に静かな山行きだ。
清流沿いに10分ほど歩くと、ライオン岩コースと東尾根コースの分岐。ゆるやかな東尾根コースを選ぶ。

8時10分に見晴らしの効く稜線に出る。紅葉の稜線の向こうに冠雪したトムラウシ山がくっきり。この先はハイマツの海を渡りながら、徐々に高度を上げる。ライオン岩の背後に北鎮岳など表大雪の白い山並みが次第に頭を見せ始める。振り返ると、先日登った石狩連峰が近い。こちらは冠雪していない。

「ライオン岩の向こうに表大雪」


「石狩連峰」

9時に「前ムカ」に到着。ここから対面の武利岳へ縦走路が伸びている。片道2時間程度で行けそうな距離だ。ライオン岩コースから来た男性が向かっていった。健脚だ。

「前ムカから望む武利岳」

9時35分に武華岳(1758.5m)山頂に。期待していた雪を被った表大雪の大展望が拡がっていた。周辺の山々の紅葉もすばらしい。後続の若い男女が何度も歓声を上げていた。
女性は初めての登山だという。最初にこんな絶景を手にしたら、誰もが山のとりこになる。「簡単に登れて大絶景!」という作戦を練った彼は彼女の心をぐっと鷲づかみにしたに違いない。
こんなデートもあるんだなぁ。

黄葉が中心で、光の加減が難しく写真がうまく撮れなかったのが心残り。

「武華山 山頂」

10時25分に下山開始。帰路はライオン岩コースを下りる。急斜面に風倒木があり、迂回するたびに一瞬、ルートを失いそうになる。とはいっても、迷うほどでもなく、注意すれば大丈夫。11時50分に下山。車は4台増えていた。
登り2時間40分、下り1時間25分。標高差680メートルという楽な山登りだったが、展望は超一級だった。帰路の林道から見上げた紅葉が優しかった。

「帰路の林道から見た武華山」


温泉は層雲峡の「黒岳の湯」。今年3回目。温泉街から望む紅葉は、来週が絶景か。