「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

砥石山で迷う 雪道恐るべし

2006-04-30 17:19:47 | 札幌・小樽周辺の山々

■9:22「北の沢」登山口から入山


市街地の我が家から車で20分。砥石山は都心にもっとも近い、それなりの山。
標高も826.7mと、そこそこ。花も豊富。早咲きの春の花求めて入山することに。
ヒグマの生活圏なので、一応、唐辛子スプレーの安全弁をはずす動作を確認。
根が臆病なので、不安だ。が、花を見たいという誘惑にいつも負けてしまう。
フクジュソウの群落に見とれていると、たった一輪のキクザキイチゲ。
胸がきゅんとなる一瞬。実はこの花が見たかった。満足、満足。
クマの恐怖も吹き飛ぶ。



■T4分岐10:27 三角山まで1.2キロ、山頂まで2.2キロ地点。

雪が多く、夏道は時折、顔出すのみ。先行者の足跡をトレースしていく。
下山中の男性1人、夫婦2人とすれ違う。
彼らの足跡を頼りに登ってきたということ。感謝。
そして、人の気配を感じることで、クマの恐怖も、うすらぐ。

■11:25 通称:三角山。 

たっぷりある雪をキックして登る。足元が安定せず、ちょっと疲れる。空沼岳の展望がうれしい。

■12:11山頂。「砥石山」の標識が新しくなっていた。

平成18年春とあるので最近、交換したらしい。
無意根山、余市岳、定山渓天狗岳、神威岳など近郊の山々が白く輝いていた。
風が強く、汗が冷えて寒い。12:30分下山開始。

■三角山からT4分岐にむかうところで、迷う。

別ルートの足跡に惑わされて、降りるべきルートを行き過ぎた。少し戻って、新たに見つけた足跡も途絶える。
三角山まで登り返す気力なく、川筋を降りることに。高山ならこれで完全に遭難。
が、ここは市街地に近いので、川は必ず人里に流れていくに違いないと、勝手に推測。
こんなところで行方不明になって新聞記事になるわけにはいかない。
クマなんか出るわけない。降りる事が肝心なのだと、意識は高揚。
途中で、古い足跡見つける。同じように迷って、ここを降りた人がいたのだ。
なぜか、ちょっと安心。
14:28分 舗装道路に下山。近くに「盤渓市民の森」。タクシー拾って車を置いてある登山口・北の沢に戻る。
1400円の出費。道のはっきりしない春山は1人で登らないと、猛省。

■過去の登山暦
04.05.23

05.5.22

05.07.18