へびいし郁子のチャレンジ 3

いのち優先 くらし見つめて こころ豊かな市民政治を

「虹とみどりの会」

埼玉県議会に抗議します。

2017-12-26 | 日記
12月22日(金)に埼玉県議会において下記の意見書が採択されたとの報道がありました。
現地では、早速県議会に対して、県民の抗議行動等行われています。
2011年3月の東日本大震災・津波・東京電力福島原発事故の影響で、福島県は甚大な被害を被りました。健康を害したり、命を失った方は大勢おり、心身の悲しみを乗り越え厳しい状況の中、互いに励まし助け合いながら暮らし続けています。そういった福島県民の生活状況に一切触れることなく、原発の再稼働を求める意見書が採択されたことに対して、恐怖を覚えます。
意見書採択に賛同した方々に問いたいです。「本当に福島県に来て現地調査をしましたか。被災者の言葉をどれだけ聞きましたか。今も避難している方がどんな思いで暮らしているかご存知ですか。原発事故の苦しみについてどれだけ知っていますか」と。
原発事故の被害をつぶさに知ることも無く、軽々と再稼働の判断をされては困ります。フクイチ4つの廃炉は、いつ完了するのでしょう。汚染水はいつ無くなるのでしょう。排気筒の腐食は止まりましたか。放射性廃棄物は、住宅地の中にまだ埋められたままですよ。子どもたちの甲状腺がんは、検査の度に増えています。健康に気をつけながら気苦労を重ねながら、毎日を過ごして6年9か月たちました。
意見書を採択された方々は、ぜひ福島県に来て、なぜ再稼働に賛成をするのか説明をするべきです。私たちを納得させてから意見書を提出しても遅くはありません。真摯に被害者の言葉を聴くことが政治家の第1歩の務めではないでしょうか。原発無しで安心安全な暮らしの実現を。原発再稼働を求める意見書の採択に抗議し、撤回を求めます。

郡山市議会議員 虹とみどりの会  蛇石郁子



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世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた原子力発電所の再稼働を求める意見書
エネルギー政策の基本は、安全性を前提とした上で、安定供給を第一とし、次いで経済効率性の向上と環境への適合である。そのためには、優れた安定供給性と効率性を有し、運転時に温室効果ガスの排出を伴わない原子力発電所の稼働が欠かせない。
よって、国においては、立地自治体等関係者はもとより国民の理解と協力を得られるよう前面に立ち、下記の措置を講じつつ、原子力規制委員会により世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた原子力発電所の再稼働を進めるよう強く要望する。

1 将来の世代に負担を先送りしないよう高レベル放射性廃棄物の最終処分に向けた取組を強化すること。
2 立地自治体、防災関係機関等との連携を強化し、避難のための道路、港湾等のインフラの整備や避難行動要支援者等に十分配慮した避難計画の策定などを継続的に支援すること。
3 電源立地地域対策の趣旨に基づき、新たな産業・雇用創出を含む立地自治体の実態に即した地域支援を進めること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成29年12月22日
                              埼玉県議会議長 小林哲也
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 様
経済産業大臣
原子力防災担当大臣


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