最近たんぽぽ を利用してくれるようになったみよばあちゃん。
福島県 で農業(有機野菜作り)に勤しんで来られた、何よりも自然を愛し働き者 の今年85歳になるおばあちゃんです。
腰が曲がり、耳が聞こえ難くなったと言われますが、とても可愛らしい風貌で笑顔も素敵な方です。
2011年3月11日発生した東北地方大震災の災渦 の中避難生活を余儀なくされました。一時は体調を崩されていたとのことですが、息子が住むこの伊賀に引越しされ、今はとても元気 になられました。
ある朝お迎えに行くと、何やら重たげに袋を下げて出て来られました。袋の中身は数冊の手作り絵本でした。
包装紙や布で丁寧に製本して有りました。そして鉛筆書きでしたがきれいな文字が並んでいました。
お話はちょっぴり切なくて、温かくて、ユーモラスで、優しくて感動しました。絵も自身で描かれとても上手です。
それもそのはず、若い頃みよさんには大きな夢が有りました。
『女流作家』になりたいという夢です。
しかし土地を離れることは、寂しそうに涙 をこぼす母の姿を見て諦めたそうです。福島に嫁ぎそれからは、夫を支えながら農業を頑張って来たんだとみよさんは語ってくれました。
子ども達もそれぞれ成長して親元を巣立ち、家庭を持ち孫達が出来ました。
そこでみよばあちゃんは孫達の為にと絵本を作ることを思いついた とのことです。68歳でした。
孫の笑顔を想い描きながら、せっせせっせと絵本作りを楽しんだそうです。
その孫達も大きくなり、おばあちゃんの手元には何冊かの絵本と詩が残りました。
絵本達は、おばあちゃんの傍らにいて その後の生活を見守り応援して来たんだと思います。
そんな素敵な方と出逢えてとても嬉しく思います
みよさんの詩集の一部を紹介します
限りなき喜び
さあ働こう 働く中に喜びがある
限りないほど 美しさがある
汗の宝石がきらりと光る 何にもかえがたい美しさが光る
土がにじんだ顔色に 土に生きた歴史がある
若いもんに 負けん気魂がある
或る日街角で
或る街角で日街角で 私は私を再発見した
生活感に溢れた 自信たっぷりの母さん達が ひきめき合っている中で
私は駆け出して 野良に立ちたくなった
野良は私の運動場 私の活動の舞台なんだもの
おふくろ
大きな廣い おふくろになりたい
みんな包んでも なほ ゆとりある
大きな 廣い おふくろになりたい
土にいるのが一番いい
私は何だかぼろが好き 思いきりの仕事が出来る
何より私素手が好き 直に心が 伝わるようで
手と足ばかりが大きくて 都会に時たま出てみると
ちっちゃい自分を見つけ出して
土に戻ると一息つくの
やっぱり土が一番いい 土にいるのが一番いい
福島県 で農業(有機野菜作り)に勤しんで来られた、何よりも自然を愛し働き者 の今年85歳になるおばあちゃんです。
腰が曲がり、耳が聞こえ難くなったと言われますが、とても可愛らしい風貌で笑顔も素敵な方です。
2011年3月11日発生した東北地方大震災の災渦 の中避難生活を余儀なくされました。一時は体調を崩されていたとのことですが、息子が住むこの伊賀に引越しされ、今はとても元気 になられました。
ある朝お迎えに行くと、何やら重たげに袋を下げて出て来られました。袋の中身は数冊の手作り絵本でした。
包装紙や布で丁寧に製本して有りました。そして鉛筆書きでしたがきれいな文字が並んでいました。
お話はちょっぴり切なくて、温かくて、ユーモラスで、優しくて感動しました。絵も自身で描かれとても上手です。
それもそのはず、若い頃みよさんには大きな夢が有りました。
『女流作家』になりたいという夢です。
しかし土地を離れることは、寂しそうに涙 をこぼす母の姿を見て諦めたそうです。福島に嫁ぎそれからは、夫を支えながら農業を頑張って来たんだとみよさんは語ってくれました。
子ども達もそれぞれ成長して親元を巣立ち、家庭を持ち孫達が出来ました。
そこでみよばあちゃんは孫達の為にと絵本を作ることを思いついた とのことです。68歳でした。
孫の笑顔を想い描きながら、せっせせっせと絵本作りを楽しんだそうです。
その孫達も大きくなり、おばあちゃんの手元には何冊かの絵本と詩が残りました。
絵本達は、おばあちゃんの傍らにいて その後の生活を見守り応援して来たんだと思います。
そんな素敵な方と出逢えてとても嬉しく思います
みよさんの詩集の一部を紹介します
限りなき喜び
さあ働こう 働く中に喜びがある
限りないほど 美しさがある
汗の宝石がきらりと光る 何にもかえがたい美しさが光る
土がにじんだ顔色に 土に生きた歴史がある
若いもんに 負けん気魂がある
或る日街角で
或る街角で日街角で 私は私を再発見した
生活感に溢れた 自信たっぷりの母さん達が ひきめき合っている中で
私は駆け出して 野良に立ちたくなった
野良は私の運動場 私の活動の舞台なんだもの
おふくろ
大きな廣い おふくろになりたい
みんな包んでも なほ ゆとりある
大きな 廣い おふくろになりたい
土にいるのが一番いい
私は何だかぼろが好き 思いきりの仕事が出来る
何より私素手が好き 直に心が 伝わるようで
手と足ばかりが大きくて 都会に時たま出てみると
ちっちゃい自分を見つけ出して
土に戻ると一息つくの
やっぱり土が一番いい 土にいるのが一番いい