「今日一日」

昨日はすでに過去のもの、明日は誰も手にできぬ未知のもの。今日を生きるしか術はなし。今日一日をどう生きる。

とんちんかん

2015-07-30 10:38:36 | こころの旅
2015.7.30(木)

畑に 物影が 見える。

30度は 優に超える。
帽子も 被らず
草取りに 勤しんでいる。

「暑いから 入りよ」

一声 かけ 部屋に入った。

あさ 頼んでいた
洗濯干しが 出来ていない。

「もう」
と言う 気持ちと

「仕方ないか」
と 言う 気持ちが
交錯する。

さっそく
洗濯干しを 敢行する。

そこへ
へらへら
笑いながら 戻ってくる。

今朝も 娘に
怒られた ところである。

あろうことか
スイカを 冷凍庫に
冷やして いるでは ありませんか。

目の前に
凍った スイカを 出すと

「誰が 入れたんやろか」

おとぼけである。

娘の 頭から
炎が ちらつく。

「おばあちゃん
食べてみる」
「氷の スイカを 食べたかったん」
場の 緊張感を
解きに 介入するが


「火に 油」である。

こんな 辻褄の合わない
生活が
毎日 繰り返される。

体力が いる。

ばあばも
さすがに やりきれない 
様子である。

「呆けてしもうた」

ため息を もらす。

老いを 生きるとは
大変なことだ。

今日は 定期受診の 日。
血圧が 上がっていないか
心配したが・・・
大丈夫だった。

薬の 量が 減った。

まだ
頑張りなさいということか。

kazu

雨の中

2015-07-01 10:17:30 | こころの旅
2015.7.1(水)

仕事帰りに
ばあば(義母)ん家によるのが
日課である。

雨の中に
突っ立ている
姿が
遠めに見える。

帰りを待つ
母の 姿にも 見えるし

雨に 濡れ
戯れて いる 子どものようにも
見える。

「どうしたの」

「いや もう 何年も 雨が 降らないでしょう」
「久しぶりの雨 外に出てみたの」

「・・・???」

「そうか」

「よかったね」

とも 言えず
一緒に
部屋に 戻った。

この梅雨

あめの 降らない日は
ないぐらいなのに・・・

あれは
幻だったのか。

ばあばの 世界は
われわれの 想像を
はるかに
超えている。

並みの 頭では
理解が
及ばない。

今日から
7月。

月替わり
定期受診に
クリニックを 訪ねた。

昨夜来の 雨が
止むことがない。

足元が 悪く 不便だ。

クリニックを
訪ねる人も
少ない。

すぐに
診察に 呼ばれた。

「いかがですか」
「特に 変りは ありません」

「血圧も 落ち着いていますね」
「不整脈も 浮腫も ありません」
「先月の 血液検査も 問題はありません」

「ありがとうございます」
「先生 温度差 アレルギー でしょうか?」
「鼻水が出て 困ります」

「鼻炎の 薬出しておきましょう」
「朝晩飲んでください。2週間分出しておきます」

「ありがとう ございました」

「お大事に」

こんな やり取りをして
わずか 5分で 診察を 終えた。

今月も
幸い 何事も なかった。

無事が 何より。

今月も
戴いた 命を
大切にと

思う 次第である。

kazu