「今日一日」

昨日はすでに過去のもの、明日は誰も手にできぬ未知のもの。今日を生きるしか術はなし。今日一日をどう生きる。

西の高野

2014-05-22 04:17:08 | こころの旅
2014.5.22(木)

阿波 発心の道場。

最後の お詣りは 
21番札所 
太龍寺である。

ロープウェイで
2つの 尾根を 超える。

尾根を 超えるたび
ゴンドラが 揺れ
高所恐怖症の 身には
恐怖を 覚える。

遠く
山間には
山の 守り神
「防人の像」が
かすかに 見える。

ほどなくすると
岩の上の
大師像が
見えてくる。

ここ
舎心ヶ嶽で
虚空蔵求聞持法
という 荒行を
されたという。

大師 わずか
19歳の 時である。

こうして
10分ほどの
空中散歩を
終えると
太龍寺に
辿りつく。

標高600メートル。
降り立つと
そこは
別世界 である。

空気の 透明さ
清潔さに
身が 引き締まる。

緑の シャワーが
体全体を覆い
穢れが 洗われる
思いだ。

樹齢 100年を
優に 超える老杉。

その中に
凛として 佇んでいる
姿は

「西の 高野」の名に
ふさわしい。

恐怖を 超えて
お詣りした
甲斐が あった。

これが
恵みと
言うものだろう。

kazu

おままごと

2014-05-20 13:11:29 | こころの旅
2014.5.20(火)

細君が
アパートに 着くなり
ケラケラと
笑う。

「どうしたん」

手には 
鉢植えの ポットが。

「ばかやろ」
「どう見ても 草やろ」

義母が
ご丁寧に

「草」を

植栽 したようだ。

聞いて
可笑しくも
可愛くも
ある。

時々

石や
木の実や

草とも
花とも
つかない
野草が

大切に
飾られている。

傍から 見れば

「おままごと」の

世界に
見える。



義母の
こころは

純真
そのもので
ある。

うつくしい!!



時に
厄介でもある。(笑)

kazu

厄落とし

2014-05-18 18:09:05 | こころの旅
2014.5.18(日)

発心の道場
阿波23ヶ寺の
お詣りを 終えた。

最初に
23番札所 薬王寺
を 訪ねた。

女厄坂
登ること 33段。

登り切ったところに
臼と杵が
用意されている。

お線香を 入れ
年の数だけ
杵で突く。

瞬く間に
緑の 粉が
できる。

厄の
「突き落とし」
である。

男厄坂 42段。
急勾配だけに
息が 弾む。

階段には
お賽銭が 置かれている。

厄落としのため
その お賽銭を
踏んで上がる。

厄の
「踏み落とし」
である。

本堂の前には
釣り金が
用意されている。

木槌を手に
鐘を 年の数だけ
叩く。

厄の
「打ち落とし」
である。

「踏み落とし」
「突き尾とし」
「打ち落とし」

厄落としの 行

終える。

そして
いよいよ
還暦坂に 挑む。

階段に
お賽銭を 置きながら
61段を 登る。

息が あがる。
やっと
頂上へ。

その
達成感たるや
何とも
言えない。

目前に
高さ 29メートルの
瑜祇塔が
畏怖堂々と
その姿を 見せる。

眼下には
「ウミガメの里」
日和佐の 海が
広がる。

遠くの 海に
目を やりながら

平凡な 日々を 祈る。

kazu







「ありがとう」

2014-05-15 16:33:48 | こころの旅
2014.5.15(木)

雨上がりの 朝
ひとつきぶりに
診療所を 訪ねた。

昨夜の 大和の
活躍の 記事に
目を通していると

間もなく 名前を
呼ばれた。

診察室を ノックし
椅子に 座ると

「順調ですね」と

先生の 穏やかな
声が 返ってきた。

内心 
「ほっ」
とし

よろこびを
噛み殺した。

高血圧と 診断され
服薬治療を
始めて 5か月。

「やっと」

望んでいた日が 来た。

診察最後に
前回した
採血結果が 言い渡された。

「全く 問題は ありません」

「まさか」
と 思いつつ

最高の 結果に

「こころが 踊った」。

仕事を 終えて
朝帰りの
細君に

「ありがとう」と

伝えた。

いつも 健康を
気遣って くれて
ありがたい。

その
努力の 結果だ。

奇しくも
きょうは

31回目の

「結婚記念日」

である。

偶然とはいえ
年に 1回の
ありがとうに
ふさわしい
できごとと
なった。

kazu