もののはじめblog

コメント歓迎 ! 
必ずコメントに参ります by iina

「横」の成り立ち

2007年06月03日 | ことば遊び
「横」は、何故 木ヘンに赤でも白でも青でもなく「黄」なのか

古い字の「」の右側は、上に「廿」が燃えるものの形を、下半分は矢を表している。
つまり、「黄」は、矢の先に油をつけて火を燃やした「火矢」をかたどった字だ。ギラギラと光が四方八方に広がる様子を表していた。
射った火矢が、「黄色い」炎を揺らめかせて飛ぶ動きと、枝を伸ばして広がる「木」の意味が重なって、「黄」+「木」で「横」になった。
こうして生まれた「横」という字、最初は門扉が開かないようにわたした木、つまりカンヌキを指していた。
このことから、「横」は秩序に反逆する意味を持つようになったという。
例えば、「横行」や「専横」「よこしま」などのように、逸脱してしまった事柄も指すようになったのだとか。
蛇足ながら「木」が横になると、


では、縦はどうして木ヘンでなく糸ヘンなのか?
右半分の「従」は、後について長い列になることを表す。「糸」は、連なって細長くタテに伸びることから、ふたつの字が結びついて「縦」ができたのです。

コメント (5)    この記事についてブログを書く
« スパイダーマン3 | トップ | パイレーツ3 »

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして。 (さちこ)
2007-06-03 20:35:28
すごく前のことなのですが・・・「蒼き狼」のときはトラックバックありがとうございました。
そのトラックバックに気づいたのがだいぶ後のことで、
お礼を言おうと思いながらつい忘れてしまっていて・・・
なので、遅くなってすみません。
とても嬉しかったです。ありがとうございました。

「横」の成り立ちには、そういう理由があったのですね!
私も何故だろうと思ったことはありましたが、知りませんでした・・・。
木が横になった画像にもびっくりです笑

漢字の成り立ちというものは、面白いですね。
理由を知ったら、成る程!と納得できる。
そして大昔から現代まで、ずっと使われているというのが凄いです。

では、締まりのない文章ですがこの辺りで失礼致します。
(さちこ)さん へ (iina)
2007-06-03 21:47:45
「書を捨て、町に出よう」
”横っ面”を張り倒されるほどの衝撃ではありませんが、
象形文字の名残りをとどめていますね。
そうでしたか、映画「蒼き狼」でTBのご縁でしたか、
コチラこそ失礼しました。
縁を求めようと、TBを放りっ放しにしている傾向が
あります。
返信いただくとご縁が連携されますが、そうでないと
迷惑であったりしているかも知れません。
きょうは、「パイレーツ」の3を観てきました。
転載 (朝倉清)
2015-08-12 06:06:46
FB友の投稿「阿川佐和子さんのお父様・作家 阿川弘之さんが亡くなられたと知り、「春風落月」、「七十の手習ひ」を読んでいます。 「春風落月」の<辞書を読む>という小題に木偏に春夏秋冬はあるが、木偏に白の柏以外につくりが色の文字はあるだろうか・・・。とあって面白い。」に対し「「横」はどうだろうか?」とコメントしたところ「阿川氏がおっしゃるには、木(tree)+黄(yellow)=横(side)が理解できないそうですよ。」との返事。
ということで【「横」の成り立ち】を転載させていただきましたのでご了承ください。
(朝倉清) さん へ (iina)
2015-08-12 10:46:39
木偏に春夏秋冬は、なるほど次のように木なのですね。楸と柊は一般的ではありませんが、
椿と榎は目にする漢字です。

  椿 つばき  
  榎 エノキ  
  楸 ひさぎ  
  柊 ヒイラギ 

「横」を理解できないとごねても仕方ないと思うのですが、作家 阿川弘之さんは、理屈っぽい方
だそうですから、そんな面があるのですね。(^^ゞ

横 に ついて。 (真木佳子)
2022-04-09 00:08:57
とても解りやすい御説明、有難うございました❣

コメントを投稿

ことば遊び」カテゴリの最新記事