ランド・オブ・プレンティ

『ランド・オブ・プレンティ』を観ました。
この映画を観るといろいろ考えさせられると思う。
最近観てきた映画とは毛色の違う映画だった。
この映画は観る人を楽しませようという映画ではなく、感動させたいっていう映画でもなく
とにかく映画を観て何か感じとってほしい
何かを考えてみてほしい
そんなような映画に思えた。

内容の方をすごく簡単に説明すると
伯父に母の手紙を渡すために１０年ぶりに故郷アメリカにやってきたラナと
その目的の伯父さんポールが旅をする話です。
ものすごく簡単な説明でした。

以下感想です。
１人スパイ大作戦みたいなことをやってるポール伯父さんですが
ベトナム戦争の後遺症に肉体的にも精神的にも苦しんでいて
妄想にかられ、必死に国を守ろうとしている。
少し悲しい人物に思えた。
日本にはここまでの愛国心を持った人はいないんだろうなぁ
とも思った。
それからラナ。彼女は強くてそして優しい人物です。
ポール伯父さんは偏見を持ちまくりですが
ラナは誰に対しても偏見なんてものは持たないで接してます。
伯父さんのことも本当に好きで心配してるんだ
ということが伝わってきたような気がする。
そしてあの事件（9.11テロ）が２人に違った衝撃を与え、苦しめていたことが
心に刺さる。
特にラナが感じていた「人々の憎しみ」の対象に対しての衝撃は深く
何かいろいろ考えてしまう。
劇中に流れる曲もいい感じです。

きっと何かが心の奥に響く
そんな映画だったと思います。
いい映画だったと思う。

おすすめ度：★★★★
（★は５つ中）
公式サイト