カイロプラクティックは古来から伝わる手技療法をアメリカのパーマー氏が科学的に体系づけたものです。
人間の体には自然回復力が備わっていて、体に異常が生じると健康な状態に戻そうとします。
中学生のとき保健で、高校の生物で学ぶホメオスタシスもこれに含まれます。
そのメカニズムに大きく関わっているのが神経系であると、カイロプラクティックでは考えます。
体に不調が生じるのは、神経が何かで正常に働かなくなっているのが原因と考えています。
ですから、その何かをただして神経系の働きを正常に戻し、自然回復力を高め健康な体にすることがカイロプラクティックの哲学なのです。
脳は神経細胞のかたまりであることや、そこで多くの体の営みが司られていることはご存知でしょう。
人間の神経の束は脳から脊髄をとおり、背骨の隙間から体の各組織へつながって体のはたらきを調節しています。
背骨の隙間を神経の束がとおるとき、そこは狭いぎりぎりの穴を抜けていくようになっています。
健康なときには背骨がずれても元の状態に戻りますから、穴も元の状態に戻り神経の束にはなんら問題はありません。
急に重いものを持ち背骨が大きくずれて元に戻らなくなったらどうなるでしょう。
穴はずれた骨に出口をふさがれ、神経の束は切れないまでもまわりの骨に大きな力を受け、つぶされ細くなります。
それまで正しく強い情報が神経の束を伝わり組織に伝えられていたものが、情報が弱くなりきちんと伝えられなくなります。
すると組織の働きがとどこおり、正常な状態(健康)を維持できなくなります。
それがさまざまな症状として現れてきます。
腰痛・脚のしびれなどです。
その原因は背骨がずれたことなので、背骨のずれをもとの状態に戻すことで症状は解消するのです。
そのためにカイロプラクティックの施術が行われます。
施術ではボキボキ骨を鳴らしてずれを戻すので痛いものだとよく思われているようです。
どうしてそんなイメージができているのでしょうか。
日本古来の整体術にその原因を見ることができます。
整体術も骨の並びに注目し、その異常が不健康の原因なので、骨の並びを正常な状態に戻そうと思案す。
その際に、多くの骨を動かすのですが、ボキボキと動かすのです。
そんなイメージでとらえていることもひとつの原因と思います。
ですが、カイロプラクティックは科学的な療法です。
そんな心配は実は不要です。
スクール仲間が心配していますよ。