どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

台風接近中

2016-08-30 01:30:14 | 日記

 

台風が接近して、日本海に低気圧もある。予報では今日は雨だったのだが、盛岡はポコッと晴れていた。とはいえ台風から吹き出す風のせいで、沿岸と奥羽山脈は曇りか雨のようだった。この北上川沿いの盆地だけが晴れている、気象衛星からもはっきりと見える天気だった。

 

 

観測史上初めての、太平洋から日本海へ岩手県を通過する台風となるようだ。そこで、災害を起こした台風から調べてみたら、東北を通過した台風は03年の台風10号の岩手県で985hPa、02年の台風21号の岩手県で980hPaが見つかった。もっとネチネチと探せばもっとあると思うが、いずれ東北を足早に通り過ぎるので目立った被害がないようだ。むしろ三陸沿岸をかすめる巨大台風の方が被害が多い。キャスリン台風もアイオン台風もそちらに分類される。海上にいるので目立って勢力が低下しないようだ。上陸して通過するタイプは蒸気の供給が急速に下がるため、勢力も急速に衰えてしまうようだ。

台風というのは面白い現象だ。海上で暖められた空気が集まって低気圧になり雲を作るが、雲を作る時に水蒸気が凍るのだが、その時の熱が周囲に放出される。その熱は上空に向かうわけでどんどん雲が高くなる。すると更に上昇気流が強くなり更に水蒸気が集まる。すると上空で放散される熱も多くなり、更に更にと強くなってゆく。なので豊富な水蒸気があれば際限なく大きくなるはずだ。だが地球の自転と風の影響を受けて、北上する運命にある。北の海は冷たく水蒸気量も少ない。ましてや陸地は海上ほどの水蒸気の供給源にはならない。北の高気圧から冷たい風も受ける。なので小さくなってゆく。

台風は底面では風で空気を集めるが上面では、水蒸気の潜熱を放出する。それが台風が上空に放出する風になり、台風周辺が熱くなる。なので今現在外気温は23度くらいで、寝苦しい夜になりそうだ。

今回の台風は、どうも3つ同時に発生したため互いに風で牽制しあって、位置的に北にあった11号から9号が北上した。ただ西側にあった10号は高気圧に挟まれて身動きが取れなくなって南下、そして日本近海でウロウロしながら巨大化したのです。このあたりの解説はウエザーニュースがいいと思う。結局二つの高気圧、特に昔でいう揚子江高気圧の方が気温が低いのでそちらに吸い寄せられるように台風が動いたということなのだろう。

一つだけラッキーなことがある。日本海にある低気圧が台風からの風の影響だと思うのだが、ピン止め状態に成っている。本来は先に東北を通過してから、台風となるはずなのだが、台風と共に北上しそうだ。台風の影響を受けた低気圧が通過して大雨が降り、その後に台風が来たらそれは大惨事になる。発生した位置と勢力で微妙なことが起こることがある。双子型低気圧というのがある。この用語は古いかもしれない。藤原の効果の指向型の低気圧版というのだが、滅多に出ないが出たら最悪なことになる。

今回は今の所ラッキーと思えばいいかもしれない。

 

 

ただ岩手県を通過した台風としては最大になる可能性がある。そして残された低気圧がどうなるのかだ。実際この低気圧は988hPaと台風並みに大きくなっている。

台風が引っ張ってくれれば何も言うことはない。気象庁も今の所そう予報している。ということは中国北部に大雨か。

それがいいことなのかどうかはわからない。多分相当悪いことなのだろう。