どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

お盆でございます

2016-08-14 00:57:54 | 日記

 

お盆です。街には久しぶりに帰省したけどなんか調子が違って戸惑っている人たちや、親子でポケモンGOで遊ぶ人たち、そうそう60台のお父さんのほうが娘より詳しいという少し珍しいものも見ました。近所の親戚の家にビール一箱を持って運んでいるお父さんやら、人の動きがまったく変わってしまうのもお盆です。観光客もいます。そして、お盆に殺生というのもどうかと思いますが釣りに興じる人もおりますな。

プールでダラダラしようという不届きものもいますな。

 

 

13日に泳ぐというのは、私には背徳感があります。母がこの日に泳ぐことをえらく嫌ったからです。母は変わった経歴の持ち主で、変わっているところをイチイチいったらきりがないのですが、イタコの修験道場にいたことがありまして、なんでいたのかは本人もよくわからないそうだが、家が熱心な仏教徒だったから、なんかでいったら居心地が良くて居ついてしまったのではないのかと。一時預かりの里子によく出されていたのでその一環の可能性もあります。目開きの子を受け入れた修験者たちもなんで入れたのかはわかりませんが、母にはなにかそういった才能があったようです。たまにそういった片鱗を見せることがあって、なぜか投資信託商品の直感選択に生かされていましたが、あそこに行くなというのは結構ありました。バブルの時に山一証券を切ったのは見事でした。

その母はなぜお盆に泳ぐのを嫌がったのかといえば、「何かかいるから」としか言いようがありません。祖霊だったら悪さするわけないんじゃないのといっても聞きません。「ご先祖様だったらなおのこと家にいなければいけない」。ですが、「霊」ではないようで、「何かがいる」というのは極めて正しい。

お盆というのはえらく古い、縄文時代からあるんじゃないのかという風俗で、多分安定した江戸期にこうなったのではないのか。基本的に「何か」が確実に来る日なのだ。その何かはどうも死者のようで、確実にご先祖様というわけではない。「何か」から身を守るためには一族が集まって防衛する。死者と一対一で向かってはいけないのだ。津軽ではそのやってくる12日の夜から13日までずっと一族でいた。母方の親戚は12人兄弟だったということもあって、子供とかまで含めると50人以上集まって飲み食いしていた。あれは壮大だったな。

確実にやってくる「何か」に対しては、気持ち良く来ていただいて、気持ち良く御帰りになってもらう。だがよくよく見ると微妙なものばかり。死者に対してだから、捧げ物はすべて川か地に捨てられるのだが、ナスとキュウリの牛と馬、丸く盛ったご飯に突き刺す箸(土葬の時に持った土饅頭の上に鎌とか刃物を突き刺すという風習がある地方もあったようだ)、香り高い樺の皮を焚くのは霊が嫌うにおいとも言われている。何か嫌がらせをしている節がある。墓参りというのは、これに対して確実な「何か」を招く行為なのかもしれない。

今でも一族が集まる意義は、「何か」から身を守るという一点にある。お盆に実家に帰らない場合、「何か」がやってきて悪さをするリスクが極めて高くなる。特に独り者はそうなる。「何か」と相対してはいけないのだ。

母が行くなといったのに海に泳ぎに行ったことがあった。その後高熱を出して寝込んでしまった。その時の母の対応は「言わんこっちゃない」という冷淡なものでした。

 

 

プールでダラダラしていて、泳ごうとゴーグルをつけたらプチっとゴーグルのシリコンゴムが切れました。もう3年使っているから仕方がない。度付きの接眼部も少し濁ってきていた。買い替えどきだ。とはいえ、お盆に何かが切れるのは嬉しいことではない。

南大橋のスポーツ店でゴーグルとスイムキャップを買う。キャップも少し伸びてきていた。

南大橋近くの河川敷ではテントを張っていたり、バーベキューをやっていたりしていた。

 

 

鉈屋町を通って帰る。ここの観光地化は悪いことではない。でも以前のつっけんどんな感じが良かったなと思う。

オリンピックから甲子園からニュースに遠ざかっているが、飛び込みとシンクロのプールの水が緑色になり、水球のプールも緑になったというニュースは面白かった。CNNから引用しよう。

「リオ五輪組織委員会の広報は、アルカリ度が突如変化したたためと説明し、「間もなく青色に戻る見通し」だと話した。

リオ五輪組織員会の声明では、会場内の暑さと通気不足のために藻が繁殖して色が変わったと発表。水質検査の結果、選手にとって危険はないことが分かったと強調し、10日までには正常に戻るはずだと説明していた。」

写真で見ると、屋外にしか見えないのだが。確かに南国だが今冬だろう。屋外プールでオリンピックというのが常識的にはない。実際風の影響は波になり水泳ではかなり厳しいものがある。もしかすると日本水泳の今回の強さはこれかと思う。

これに対してFINAは運営側に責任があるとの見方を示し、「水処理の工程で使われる化学薬品の一部が底を突いた」と指摘した。」

つまり塩素剤がなくなったのですね。藻が発生説です。なお私としては浄水槽になんらかの問題があった。特に循環ポンプに問題があると考えます。

アルカリ度変化説はそもそも水質が悪すぎます。硫化物か鉄イオンが疑われます。これはそもそもない説です。あるかもしれないのがブラジルですが、水質検査をパスしているわけですから、これはない。屋外なので藻の発生は考えられる。ただこれは塩素剤の添加でなんとかできるわけです。で、薬剤がなくなったというのは多分正しい。

ですが、水質を維持するために汚れを吸着させる物質を添加して、それを吸着させる浄化槽に送り込みます。多段階になっていて大きなゴミを取り除くメッシュと吸着剤をためた槽と、もっと細かいゴミを除去する砂などを入れた槽で構成されているはずです。そこで処理された水をプールに再循環させます。途中で塩素を添加する過程もあります。

藻は比較的大きな物質なので本来なら浄化槽でだいたいは除去できるはずです。緑色になるほどではないです。そしてオリンピックならかなり厳しい水質基準とそれに準拠した浄化槽の規定がプール容積に対してあるはずです。つまり設計段階で浄化槽の許容量が決まっています。通常は万が一浄化槽が止まった場合に対して2系統の浄化槽があるはずです。で、オリンピック級になるとこの浄化槽の規模が違う。長さ50メーター幅25メーター、深さは2メートルから3メートルだ。水球は30メーターと20メーターがコートで最低2メーターの水深が必要。現実的に長さ50メートル幅25メートル深さ2メートル以上のプールが必要だ。飛び込みはプールの規定はわからないが、多分最低で22メーター角の深さ5メーターのプールが必要だ。これだけの水量を二基の浄化槽で処理できない。一つのプールに対して2基以上の浄化槽があるはずなのだ、そうでないとオリンピックプールではない。

で、この浄化槽はフィルターを通すので圧力損失が大きい。なので強力な循環ポンプが必要になる。だがこれがとてもよく壊れるのだ。そして、フェールセーフで浄水槽1基につき2台の循環ポンプがあるはずだ。つまり最低2台あるはずの循環槽の4台のポンプが壊れたという最悪な状況かもしれない。

全部のプールを一括して多数の浄化槽で処理している可能性もあり、なんらかの問題で急激に処理能力が落ちいて、競泳用はキビシイのでなんとか頑張っているが、後のプールは後回しになっている可能性はとても高い。

飛び込み・シンクロのプールと水球のプールが緑になったというのは、水が循環していないということを示唆している。

まさかのまさかだが、配管に問題がある可能性すらある。ただオリンピックプールは2年間運用しなければいけない。世界大会を開かなければいけない。そうなると配管ではなくて、ポンプが壊滅的に壊れているということなのだ。今まではなんとかなったが、今壊れたという話だ。

海も最悪でプールも悪いのか。

でも屋外プールをオリンピックが認めたのが、実はおかしい。真面目にここはおかしい。ここでの世界記録が出たとしたら参考記録に成るぞ。

そう、どう見ても屋外プールなのだ。

 

 

甲子園のグランドに女子マネージャーを入れた監督が問題になっているらしい。この件は全く追っかけない。いい論考があるからだ。現代ビジネスの堀井慶一郎氏のコラムだ。

甲子園は神事だという。禁欲的に育てた球児という生贄を甲子園という神事に祀る。だから球児の喫煙や飲酒は穢れになり、神事にふさわしくないと連帯責任で一括排除される。そういった思考実験だが、多分正しい。そこに穢れを持つ女子がいてはいけない。

このどうでもいい話をなぜ出すのかといえば、お盆だから。確かに人が集まって「あれ」から守るためには、生贄が必要で、とびっきりの優秀な生贄がテレビにいるというのは確かなのだ。お正月の駅伝もそうなのかもしれない。あれは贄なのかもしれない。

スポーツと祓えという概念は、テレビという人が集まる別な空間であるのかもしれない。

どちらにしても私はそこにいない。テレビがないからね。でもね「あれ」はいるよ。忘れられてもなぜかいるよ。

皆様ご注意ください。