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いわゆる神の存在証明がもたらす意味について

創造主である神の存在証明をして、この神が造ったこの世界の成り立ちと仕組みを説明し、人類史のリセットと再構築を試みる。

始めに 神という名 一般法則論

2004-10-28 22:17:37 | 創造主である神
 これから、いわゆる神の存在証明をして、その意味を解説します。
 その前に、簡単なお約束をひとつしたいと思います。

○「神」という言葉を使う理由
 このブログの文の題名に、「神」の存在証明と書きました。
 「神」の存在証明では無くて、「仏」(ホトケ)の存在証明でも、「何か偉大な存在」
の存在証明でも、実は良いのです。

 しかし、神でも仏でも何か偉大な存在でもこの他の言い方でも良いのですが、人類がこ
れまでずっとその様な存在について考え続けて来た中で、いわゆる「神」という存在を指
す言葉として、宗教の違い、文化の違い、民族の違い、言語の違い、場所の違い等を超え
て、神と言う言葉が一番広く使われていて通りが良いことと、人類の知的遺産の一部であ
る西洋哲学の中で、「神の存在証明」という用語が定着していることを考えると、仏でも
何か偉大な存在でもなくて、神(の存在証明)と端的に言った方が良い、というだけのこ
とです。

○「神」という名前を使う今一つの積極的な理由
 「神」と言うと、この言葉を聞いただけで、実はまだ何も知らないのに、もうそれが何
か知っている、と早や飲み込みして、もう分かっているのだから、それ以上話しを聞く必
要がないと思われる方々が少なくはありません。
 また、人類史上、「神」という言葉には、肯定的な意味合いの他に、強く否定的な意味
合いも含まれています。

 こういうことですから、「神」という言葉は、出来たら使わないで、いわゆる神のこと
を指し、いわゆる神のことを意味する全く新しい「いわゆる神の呼び名」を考え出して使
うのが良い、という判断もあり得るでしょう。

 しかし、人類の知的財産の一部である西洋哲学の中で、「神の存在証明」という用語が
定着しているし、そもそも、人類の文化遺産の一つとも言える諸宗教が使ってきた「いわ
ゆる神の呼び名」をその儘継承して使うのも、人類の歴史的な連続性を確保する上で必要
だ、と思い、ここでも「いわゆる神」を指し、それを意味する言葉として、仏でも何か偉
大な存在その他でも無い、「神」という言葉/用語を使うことにしています。
 それに、この宇宙に普遍的かつ絶対の存在のいわゆる「神」の存在を指し、それを意味
する用語に、個人的な好みで特殊な名前を付けるのも変だと思います。

○「一般法則論」という用語
 ここでする話の全体を一言で言い表す言葉/用語があると何かと便利なので、それを、
「一般法則論」と名付けることにします。

○なぜ、「一般法則論」と名付けたのか?
 ここでお話することを全体を一言で表現する名前は、「一般法則論」ではなくて、他の
名称でも、実は良いのです。それなのに、なぜ、一般法則論か?
 この答えは、10年ほど前に、一般法則論の概略を、ある所で纏めて発表する機会があ
って、そのときに、この話の全体を一言で言い表す必要を感じて、「一般意味論」や「一
般システム論」との連想で、「一般法則論」と名付けたのです。この時以来、もっぱら、
一般法則論と言い続けています。

○一般法則論と名付けたその心は───
 一般法則論と言うその心は、私個人の名前を冠した神学/哲学/理論と言われるのを、
自覚的に、意図的に避ける為です。実際、私個人の名前を冠した理論と言われそうになり
ました。
 と言っても、一般法則論に関する言説について、責任逃れを意図するためではまったく
ありません。

○一般法則論のことは一般法則論で説明する
 私のする話の全体を、最初から「一般法則論」と名付けたお陰で、例えばヘーゲル哲学
や西洋哲学一般の概念の枠組みの中で、一般法則論を理解し、説明するように求める人た
ちに、即座に「否!」と言うことができました。

 一般法則論は、最初からヘーゲル哲学や西洋哲学一般の概念の枠組みには収まらない、
根本的に発想の仕方の異なる考え方です。
 ヘーゲル哲学や西洋哲学一般は、神の存在を意識しながら、この存在証明を真正面から
やっていません。
 しかし、一般法則論では、神の存在を真正面から取り上げて、その存在証明をし、かつ
それが哲学的にも宗教的にも(自然)科学的にも学問一般の観点からも意味することを積
極的に説明します。
 一般法則論の考え方には、自然科学の現在の知識に準拠しながら、これを超える話の部
分があります。この部分は、一般法則論でしか説明ができません。

○イエスが説いたことをギリシア哲学で理論付けした間違いを繰り返さない
 イエス・キリストが示した考えを、全く考え方の異なるギリシア哲学の枠組みに押し込
んで理解する、というような間違いをした人達が、大昔にいましたが、それは、人間存在
を、例えば犬が持つ、犬観と犬の世界観に当て嵌めて説明するような、根本的に間違った
ものでした。

○西洋哲学の用語は一般法則論的に使う
 もちろん、西洋哲学が発見・開発したこの世界の見方(認識の仕方や分析の仕方)・考
え方等に関する思考の道具、例えば、「神とは何か」、「人間とは何か」、「私は何の目
的でこの世界に存在するのか」、方法論、存在論、認識論、価値論、世界観、人間観、自
然観などと言った概念は、一般法則論の説明の中でも使います。
 但し、それを、一般法則論の思考の枠組みの中で、再定義したり、独自の意味を持たせ
るような形で使います。

○一般法則論は私個人の考えではない
 一般法則論は、この世での私個人の存在の有無や人間的な出来の善し悪し等には一切関
係なく、これ自体で客観的にかつ普遍的かつ絶対的に成り立つ、いわゆる「永遠の哲学」
の積もりのものですから、私個人の名前を冠するのは、最初から終わりまで適切では無い
訳です。また、このようなものとして、一般法則論を説明します。
 そこで、私の名前は、一般法則論者です。
 当然に、以下の文の中では、「私の考えでは」無くて、「一般法則論では───」とい
う表現になります。

○一般法則論の正しさの根拠は私には一切無い
 一般法則論は、私個人の考えでは無い。
 言い換えると、一般法則論が正しいと言う根拠を、私自身には全く置いていません。
 だからこそ、私個人の人間的な出来・不出来に関係なく、一般法則論について思い切り
説明できる訳です。

○一般法則論は実用知識を目指す
 一般法則論には、何十冊もの宗教書や哲学書を読んで得る以上の知識が詰まっている、
と分かって頂ける、と思います。
 そればかりか、日常的に即役立つ知識として使える、と分かって頂けるでしょう。
 およそ、この世界の成り立ちと仕組みに関する知識は、一般意味論ではこの世界の地図
を作ることに譬えられますが、それが正確なものであるほど、実用になります。

 一般法則論での、神が造ったこの世界の成り立ちと仕組みに関する説明内容について、
あなたの手で、その存否、真偽、適否の検証が可能な形で、また、その加筆・修正があな
たにも可能な形で、その正確な地図を提供することを、自覚的に目指しています。