こんばんは!
今回は、10月28日にある発達講座の先生たちの著書を紹介します!
→発達講座の紹介は
こちら。
10.28発達講座の講師である、青木道忠さん、笹森理絵さん、別府悦子さん、3人それぞれの著書を紹介していき、
どのようなお話が聞けるのかを具体的に参考にしていただけたら良いなぁ、と思います。
以下、講演順に、1.青木さん、2.笹森さん、3.別府さんで紹介しています。
リンク先にも飛ぶことができるので、合わせて参考にしてください。
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1.青木道忠さん
青木さんは、
大阪発達支援センターぽぽろ所長、子どもわかもの支援ネットワークおおさか副理事長を兼任しています。また、大阪の支援学級での実践経験も豊富で、現在は発達相談もおこなっておられます。
主な著書はこちら↓
「発達のつまずきによりそう支援―理解はまるごと、ていねいに」
この本は、2011年11月にかもがわ出版から発売されました。(Webページは
こちら。)
内容は3章構成です。
●第1章 生きづらさをかかえて育つ
●第2章 自分づくりを支えるかかわり
●第3章 発達障害児・者支援論の探求
編集者さんは、
「常に子どもの側に立ち、ていねいな支援をつづけてきた著者。その取り組みと、実践から生まれた理念は、発達支援が何十年にもわたる息の長いかかわりであることの意味が伝わってくる。」 と語っています。
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2.笹森理絵さん
笹森さんは、
発達障害の当事者であり、また母親・精神保健福祉士という3つの視点を生かして、発達障害の啓蒙活動を全国で展開されています。NHK教育TVハートをつなごうにもよく出演されています。
主な著書はこちら↓
「ADHD・アスペ系ママ へんちゃんのポジティブライフ」
この本は、2009年1月に明石書店さんから発売されました。(Webページは
こちら。)
内容は、発達障害の当事者である「へんちゃん」(笹森さん自身)をマンガで描き、
自分の姿や思い、感情などを様々なエピソードをもとに伝えています。
●第1章 へんちゃんができるまで~自分を探して~
●第2章 今のへんちゃん~自分を見つけた~
●第3章 へんちゃんのパートナーより~自分らしく生きる~
Amazonのレビューより一部抜粋します。
「筆者の これまでの人生の道のり が楽しいリズム♪をとるかのように書かれています。筆者の当時の苦難も現在の姿勢から書かれている事が分かります。表紙から中身のイラストが伝える家族愛の和やかさが伝わってきます。
困りごとなどが書かれた四コマ漫画は四コマという限られたスペースにギュッと凝縮されたものは気持ちが分かりやすく伝わりやすい内容となっています。挿絵の小さなイラストがパラパラ漫画になっており、文字の形、ページ毎のライン、成績表などを用いた資料の公開、文章の割り振りなどとても工夫された本であり、かなり素敵な演出をされた本だな♪と思いました。
この本でしたら、当事者の方はもちろん、周囲の方々、発達障害をこれから知りたいと思っている初心者の方にもお勧めいたします。」
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3.別府悦子さん
別府さんは、
中部学院大学子ども学部子ども学科教授であり、教育研究活動と共に発達相談活動も行っておられます。「発達障害の人たちのライフサイクルを通じた発達保障」をテーマに『みんなのねがい』に連載しておられました。
主な著書はこちら↓
「発達障害の人たちのライフサイクルを通した発達保障」
この本は、2012年7月に全障研出版部より発売されました。(Webページは
こちら。)
内容は、幼児期から青年・成人期までの各発達段階において、どのように支援をしていったら良いのかということを見ていきます。
●第1章 幼児期の子育て
●第2章 幼児期から就学への移行期の支援
●第3章 学童期の支援
●第4章 中学生・思春期・高校生への支援
●第5章 教師の指導困難とコンサルテーション
●第6章 青年期の支援・ライフサイクルを通じた支援
田中康雄さん(こころとそだちのクリニックむすびめ院長)からの推薦文を紹介します。
「希望をもち続けた者だけがたどり着く港
この本は、ある偶然のなかで生まれました。この本のもとである連載の第1回目が掲載された月刊『みんなのねがい』(全障研出版部)2011年4月号ができた翌日が、あの東日本大震災が起こった日でした。別府さんが、なんとかなるという希望を伝えようと、書き始めたときでした。
東日本大震災のあと、僕たちはたくさんのことを想い、ひとつのことを願うようになりました。それは、明日へつながる希望とよんでもよいかもしれません。
この本は、発達に何らかの偏りがある方々に向けて、それでも強く生きていこうとエールを送る応援の書ですが、この時期だからこその必然性が根底に潜んでいます。人がていねいに歩んできた、歩もうとする道を描写した本です。
僕は、著者の別府さんに、これまで何度かお会いしています。そのたびに、穏やかな笑顔に癒やされ、忙しく動き回る頭に感嘆し、静かな怒りをもち続けていることに敬服してきました。背景に赦しがあります。
未来を託す子どもたちに向き合う僕たちは、感情のまま突っ走ってはいけませんが、想いと願いをもち続けないといけない、僕は別府さんに会うたびに反省します。
この本は、どうかゆっくりとお読みください。よくある対応のマニュアル書ではありません。表題にあるように、幼児期から青年期に至る人生行旅を、ていねいに描写しています。Aくんにある障害を述べたものではなく、ある特性をもちながらも多面的な才能をもったAくんを、僕たちはどう理解して、どう付き合っていったらよいかを考え続けるための本です。その時その一瞬を一生懸命に悩み、泣き、そしてすっくと立ち歩むための希望の書です。僕は、この本を読んで、とても勇気づけられました。
別府さんは、青年期の章で「誰もが笑って話せるときがくる」と小見出しをつけています。僕は「ときがくる」という文言に心が止まりました。自分が自分を見つけるためには、時間の時熟が必要です。しかし、それは希望をもち続けた者だけがたどり着く港です。
僕は、別府さんがタイトルにつけた「発達保障」という用語を「希望」という文字に置き換えてみました。すると、遠い地平線の彼方の港がうっすらと見えた気がしたのです。
ご家族の方々だけではなく、日々子どもたちと出会うすべての方に読んでいただきたいと思います。」