業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

天はケアマネの上にケアマネを創らず

2006年07月19日 | 業務日誌
ここに掲載されている漫画に関しては、いかなるご質問にもお答えしかねます。

先日、来月退職される糸居さんの担当ケースのうちのひとつを引き継ぐために、とある利用者宅を訪問しました。
去る5月にめでたく要支援2の認定がおり、包括送りとなった細木さん(仮名)独居女性82歳です。
介護保険を利用して8年、一度もデイで入浴をしたことがないのが自慢です。
せっかくの通所なのに、何故ですか?と聞けば
「ミーはそのへんの年寄りと違って鼻が利くの。あんな臭い年寄りたちと一緒の風呂になんか入れますかって」
とカラカラと笑うクソばばぁです。
頭がしっかりしていて手先も器用なため、作業療法の手芸工作の時間には周りの利用者5,6人分の作品を取り上げて仕上げてしまう困ったちゃんの彼女。
また、ヘルパーを訪問させれば3回に1回は掃除も調理もさせずに畳に座らせ、女の道を説くことを目下の楽しみとしています。
この日も糸居さんと私を正座させたまま延々55分間、三時代を生きる大正女の生き様について語りました。ウンザリです。ビリビリ(足)です。ガクガク(膝)です。ええええ、だらしなくってすみませんね。
ケッ。

それまでは要介護2で、週2回の通所と週4回のヘルパーを利用していた細木さんが要支援2になったとき、糸居さんはどんなに説教されるかと青くなったそうですが、予想に反して彼女は
「それがお国の制度なら仕方ない」
とアッサリした反応だったそうです。
デイの回数こそ据え置きでしたが、ヘルパーが週に2回になったときもかまへんかまへんと笑って許して?下さいました。
ただ、糸居さんが
「これからは、3ヶ月に1度しかお会いしませんが」
と言った途端、
「この身の程知らず!!」
と火を噴いたそうです。(地獄に落ちると言ったかどうかは定かではありませんが)
糸居さんはこれまでも、月末の頃合を見計らったようにかかってくる細木さんからの電話呼び出しに応じて馳せ参じていただけで、それは今後も決して変更することあいならん、私はケアマネの訪問を受けていたのではない、会いに来いと呼びつけていたのだと細木さんは言いたいらしい。
(何しろ、大正生まれがいなくなったとき、日本は崩壊すると断言している女傑です)
細木さんの通っているデイはウチの併設だし、ヘルパーもウチの系列です。
ほっとくにはもってこいの予防給付だというのに毎月の訪問を義務づけられた糸居さんの後任としては私もトーゼンそのお役目を全うしなくてはならない方向で…しかし私、どうしてもこのババァ方とうまくやっていく自信がまったくありません。
その原因は、このババァ方のある発言にありました。



この区の東部を包括する、地域包括支援センター「ひがし東部包括(仮名)」の主任ケアマネジュリアナ細木さんとの初回面接と契約にやってきた日のことです。
初夏の陽射しの中、ジュリアナは自転車に乗って細木さん宅にやってきました。
上っ面の知識とテキトーな情報だけで、『地域包括支援センターとは、地域で生え抜きの事業所が委託され、その法人の中でも特に優秀な人材が配置される』ものと考えていた細木さんは、当然そんなエリートは専用の車で乗り付けてくるものと思っていたので不思議に思い
「あんたたちには車はあてがわれていないの?」
と聞いたそうです。
するとア包括ジュリアナは、
「私たちには、地域の高齢者を元気にするという使命があります。高齢者の皆さんに『自分で立て、自分で動け』と言う当の私たちが車に乗って楽をしていては、どんな顔をして支援が出来るでしょうか
と言ったそうですぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺッ
それを聞いた細木さんはいたく感動し、以来ことあるごとにヘルパーやケアマネやナースにまで
「あれこそ本物の職業婦人。やはり人の上に立つ人は違うわね。」
と言うんです。
ナース(訪看)やケアマネは汗も流さず 車で乗りつけ、ヘルパーですら最近は車で訪問し車で買物に行く。ここで人としての違いが見えるというものだとネチネチあてこするのです。

ちょっと待て、と私は言いたいです。

このア包括の担当地区は5つの小学校区。
私たちケアマネは5つの
5区を自転車で回れますか?
ましてや移動距離や1日の派遣回数などを考えれば、訪看ナースやヘルパーが車を使うのは仕方のないことで、決して楽をしているわけではありません。
ジュリアナジュリアナです。
自分だってケアマネだった頃はじゃんじゃん車で訪問をこなしていたでしょうし、私たちの事情だってわかってくれているはずです。
所信表明をするのはいいけれど、このような自分らと他の支援者・事業者に一線を引くが如くの「私は違います」的な言い様には意図的なものを感じざるを得ない。あらゆるチャンスを逃さず自分への評価にとってかえようとしているみたいでいやらしさを感じます。
単に近いから・ケチだから・車がないからと言って場を和ませれば済むことじゃないですか。
ましてやそれにまんまと騙されるババア細木さん、あなたは本当に人を見る目がありません。
このア包括への賛辞を聞いてから、私は細木さんに対して頑なになってしまいました。
とにかく気に食わない。
これから先お付き合いすることを思うだけで憂鬱です。
イライラします。

ちきしょう。
だから私はこの地区の包括がキライなんです。

※ 誤解のないように申し上げますが、私は細木数子先生の信奉者です(軽薄で不真面目な○星人です)。
ツルカメツルカメ。


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2 コメント

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板垣死すとも自由は死せず? (sakura)
2006-07-22 22:22:12
ケアマネの上にケアマネを作るのは、別に構わないが、確立されたルートと、平等性を確保してほしい!!!!

いまの主任ケアマネはいつの間にか裏から、手に入れたインチキくささがどうしてもぬぐいきれない。ケアマネージメントリーダーもたった2日かんのお座り研修で、参加した人からあれをやったからリーダーって、、ははは^^という内容で暫定で主任ケアマネに相当するとは、ばかばかしい。アンビリです。

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主任ケアマネは2日にして成らず (ハリケン)
2006-07-22 23:31:15
そうだそうだ~!

だいたい、事業所推薦でなくては受講出来ない主任研修なんかにどんな意味があるってんだ~!

包括に特権をくっつけるためにやってるんだろって

突っ込みたくなるってもんだ。

キショーメ。



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