業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

そんなにしてまで

2007年01月09日 | 業務日誌
パソコンがない居介で仕事なんか出来ません、辞めさせて下さい。」

今日言いました。
ま、さすがの青田主任もわかってくれたようです。
結果的にはPC不足が原因で返戻を出してしまったこと(実はこれが1番効いたようです)、PC不足でサービス残業をしてしまっていること、PCのある人しか請求業務が出来ないこと(ワイズマンに触る機会が少ないため覚えようにも覚えられない)、全部2年前からわかっていたことです。
「しかし、僕にとっては、ケアマネひとりをPC1台、ソフトひとつで失うなんて納得できません、辞めるのはやめて下さい」
そう言って下さったので正直安心しました。
青田主任が本院にかけあって下さるそうですので、結果を待つことにします。
ダメだったらとっとと辞めます。
近所の医療法人に、いい求人があるんです(ただし包括なのでかなり躊躇)。

人によっては「そんな無茶苦茶な」「わがままだ」と思われるかもしれませんが、決して自分にマイクの回って来ないカラオケボックスを想像してみて下さい。
時間の無駄です。
私にとっては、自分の能力を知ることの出来ない職場は無意味。
これ以上、人に迷惑もかけたくはない。
「ホントはもっと仕事が出来るんです、でもごめんなさい、すみません!」
そんな仕事はもうイヤです。


1月9日(火)
トシオさんから電話がありました。

「ハリケンさん、わしゃ一昨日救急搬送されてしまったんじゃい!」

!!

「いいいいい一体何があったんですか!?だだだだ大丈夫なんですか!!」

ワケはこうです。
お正月の間、リリーさんは自分のお国のお友達を数人連れて、トシオさん宅に泊めていた。生活リズムが江戸時代並みのトシオさんにとっては迷惑千万、そのことでまたケンカになってしまった。
うるさい!ココを誰の家だと思ってるんじゃい!
ワタシあなたのオクサンになる女、だからワタシの家と同じ!
出て行け!
出て行く!
リリーさん再び家出。土曜日の夕方のことでした。
しかし「どうせすぐに戻って来るはずじゃい!」とタカをくくっていたトシオさん、リリーさんが帰宅する頃をアタマで計算し、そろそろ帰って来てメシを食わせてくれるじゃろうと、インスリン自己注射をして待っていたそうです。
しかし!
暗くなってもリリーさんは帰って来ない…。
異常な空腹感・脱力感・手指のふるえ・冷汗・動悸…意識が朦朧としてきて…

夜中近く、友達と一緒にやっとトシオさん宅に帰ってきたリリーさんが見たものは
低血糖性昏睡に陥ったトシオさんの姿でした…。


話を聞いた私はもう唖然。
トシオさんは処置がなんとか間に合って、月曜日には帰宅していましたが、リリーさんはまたどこかに行ってしまったそうです。
それでも
「どうせまたすぐに戻って来るんじゃい!ケッケッケッ!」
と力なくせせら笑うトシオさん。

もうダメだ。
こりゃとても、私ひとりで解決出来る問題ではない。
とりあえず明後日トシオさん宅訪問の約束をし、トシオさんの担当ケースワーカー吉田さんに電話報告。
吉田さんも電話口で絶句。

吉田さん、吉田さんさえ「OK」と言って下されば、私もすぐにヘルパーの派遣を組みます。ええ、無職で障害もない元気な同居家族がいるお宅に生活援助のサービスを計画できないことは承知の上です。
しかし吉田さん、このままではトシオさんの身が心配です。

わかりました。実は今度の12日、トシオさんが新しい眼鏡の購入の申請で区役所に来られることになっていますので、そのときにトシオさんとハリケンさんと僕と僕の上司の4人で話し合いをしましょう。


私だって人並み以上に恋もしました。
見境や理性も失くしたことがないとは言わん。
しかしトシオさんのこの恋は、なんつーか、執着とか拘束とか必死とか、利害とかウソとか見栄とか、そういうドロドロしたものが詰まりすぎていて、もうドブのようにプンプン匂うので我慢出来ません。

トシオさんとリリーさんの入籍予定日まであと約17日