ほるすのしっぽ

のんびりいきます
のんびりお付き合い下さい(笑)

『おまえうまそうだな』

2010年11月07日 | 映画
「おまえうまそうだな」
文部科学省選定
全国私立保育園連盟推薦
宮西達也さんという絵本作家さんの作品の映画化です

ユナイテッドシネマで予告編を見て(確か「大奥」の時w)、すっごく心惹かれるものがありまして・・・
アニメなんだからDVDになるのを待っても良さそうなもんですが、観たい気持ちを抑えられない~
ってことで、行って来ました

「3歳未満可」のアニメーション映画ですから、相当賑やかな上映になるかとそれなりの覚悟をして行ったのですが、平日の午後5時半の上映だったせいか、お客さん自体がまばら・・・
お母さんたち、時間も無いでしょうが、こういう映画は観せてあげてください、映画館で
公共施設でのマナーを身に付けるいい機会です

私が観賞した時に来ていたお子さん連れは2組
・4~5歳の女の子とお母さん
・幼児、2歳半くらい、4歳くらいの3人のお子さん連れのお母さん
たぶん、すごくお子さん達とコミュニケーションを上手く取れている親子さん達だと思います
「お母さん○○したよ」「○○よね?」という会話は想定の範囲内なので、全然気になりません
そのお母さんの「静かに観るのよ」という言葉が優しくて、子供達も大人しく観ています
昨今の幼児・児童虐待は、親子のコミュニケーション不足が最大の要因だと思っているほるすは、このお母さんは、子供と一緒にお出掛けしている時に携帯に夢中なって子供の問いかけを無視するお母さんでは絶対にないだろうなぁと、勝手に想像してました
幼児も時々「お~」「あ~」と声を出していましたが、ストーリーが分かってるでしょ@あなたってタイミングなもんで、とっても微笑ましい気持ちになりました

さてさて、映画ですが
草食恐竜に育てられた肉食恐竜が、運命のいたずらで草食恐竜を育てるというストーリーです

草食恐竜の「お母さん」の前に現れた1個の卵
「お母さん」は自分の巣に持ち帰り他の卵と同様に大事に育てますが、肉食恐竜の襲撃に遭い残った2つの卵
そこから生まれたハートとライト
群れの長老達に明らかに肉食恐竜であるハートを追い出すよう求められますが、「お母さん」は北に向かう群れと離れ、ハートとライトと共に森の中で生きていく事を選択します

ある日餌を探しに遠出したハートは、肉食恐竜のゴンザ達が別の恐竜を襲って食べている所に遭遇します
その光景を見たハートは恐ろしくなり、腰を抜かします

でも成長するうちに、自分はライトと違うことを知り、一人で大平原の暴れん坊として生きていきます

そんなある日、ハートの目の前に1個の卵が・・・
コツコツと叩いてみると、中から小さなカワイイ恐竜が生まれてきました
その赤ちゃん恐竜を見て「おまえうまそうだな(You look delicious)」と舌なめずり
ところがその赤ちゃん恐竜は
「おまえ“うまそう”だな(You are Umasou,right? または Your name is Umasou,isn't it)」と言われたと勘違い!
「僕の名前を知ってるなんて、お父さんなんでしょ!!」とハートをお父さんだと思いこみ、どこに行くにも後をついていきます
別の肉食恐竜にも「おまえうまそうだな」と言われますが、「おじさんも僕の名前知ってるの?」

「お父さん!」「おい、うまそう」という掛け合いが、暖かいツボにはまります

この後、色々と事件が起こりますが、ハートの心の変化と共に、うまそう・お母さん・ライト・片目のバクー@肉食恐竜のボス(実はハートのお父さんらしい)達の愛情がたっぷりと感じられる展開になっていきます

「お母さん」の声を担当したのは原田知世さん
上映中は誰だか分かりませんでした
原田さんの声ってちょっと軽くて浮いているという印象だったのですが、いつの間にこんなに良い声を出すようになったんでしょうか
慈愛に満ちたその声は、この映画の「お母さん」にピッタリです

「ハート」の声を担当したのは山口勝平さん
ごめんなさい、存じ上げませんでした 
調べてみたら声優界ではとんでもない経歴の持ち主さんなんですね
観ている時には当然そんな事は知りませんから、なんの違和感もなかった
つまり、ハートの性格だとかそういうのに、すごくマッチしていました

「うまそう」は加藤清史郎くん
演技が出来て、それなりの話題性を持った子役ということで選ばれたのでしょう
確かに頑張っていました
上手かったよ
でもね、どうしても「加藤清史郎」なんですよ
ハスキーボイスが特徴あるからかな?とも思ったんですが、たぶん・・・
売れっ子過ぎるんでしょう
清史郎くんの声がテレビから流れない日は無いですからね
そういう意味では、この配役は失敗だったと思います>でも清史郎くんに罪はない

秀逸だったのは「片目のバクー」役だった別所哲也さん
別所さんも上映中は誰だか分からなかったので、エンドロールで分かった時は意外でした
別所さんのイメージがアカデミー賞の現地インタビューなどを行うインテリで、演じる役もそういうイメージが多いような気がしていたので、「片目のバクー」という、ちょっと陰のあるボス役を見事に演じていました

映像は、恐竜たち(特にハートの仲間の肉食恐竜)がすごくシンプルに描かれていますので、ジブリ映画のアニメを想定して観に行ってはダメです
でも自然はとても丁寧に描き込まれています
森の画はちょっと色が溢れているんじゃ?と思いましたが、子供達の視覚にはちょうどいいのかもしれません

時の経過を表現する為に、月の満ち欠けを早送りにするシーンがあるのですが、ちょっと目がチカチカしてしまうので、唯一ここだけがマイナスポイントで、100点満点の115点
え?矛盾? だって、フィギュアスケートでもプラス評価があるじゃないですか
100点では追いつかない作品なんですよ
ちなみにマイナスポイントは5点です

たぶんDVD化されたらソッコーで購入しちゃうと思います
それから、子供向けの映画だと思ってる大人の方々にも、是非是非観て頂きたい作品です
え~と思う方は、一行目に映画のHPのリンクを貼ってありますので、予告編を見てみてください
きっと観に行きたくなりますよ

「この秋、一番の心温まる感動作」
間違いなく、そんな作品です







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。