インフルエンザ流行、記録的早さ

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　インフルエンザの患者報告数が急増し、今月中にも全国的流行が始まる可能性が高いことが二十七日、国立感染症研究所のまとめで分かった。

流行が始まれば、一九八七年以降で最も早い開始となるという。とくに、すでに流行が始まっている北海道は最多の報告数で、関係機関は注意を呼びかけている。


　全国約四千七百の定点医療機関一カ所当たりの報告数が、一週間で全国平均一・○人を超えると全国的な流行開始とされる。

感染研によると、今月十八日までの一週間は○・九四人（前週は○・五○人）で、次週の報告で一・○人を超える可能性が高い。


　十八日までの一週間の報告数は計四千四百十五人。都道府県別の定点当たりの報告は、急激な増加が続く北海道が七・九四人（道感染症情報センターによる）と最多で、沖縄三・一人、神奈川一・八人、和歌山一・七人と続く。

　道内では同期間に二百二十八の定点医療機関に千八百十一人の報告があった。これは前週（七百九十七人）の約二・三倍、前々週（百九十九人）の九倍超という猛烈な拡大ぶりだ。

　保健所管内別の定点当たり報告数をみると、旭川が三二・九人と最多。深川二四・三人、富良野二四人、帯広一四・三人と続く。

札幌は一一・八人となっている。道教委のまとめによると、道内の公立学校で同期間に休校したのは四校、学年閉鎖は三十校に上る。

　道感染症情報センターの中野道晴研究情報科長は「都市部など人口集積地では拡大の動きが急になるおそれがある。ここ一、二週間が要注意だ」と話している。


インフルエンザ流行、記録的早さ　道内先行し急拡大
生活　北海道新聞




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