メインの中日、朝4時起きし、4:40ガイドさんのお迎えを待つ。次にピックアップしたのは実家からほど近い湘南台から来た母娘。明るい親子で長いトロッコ道(22㎞中17㎞)はやや単調ながらガイドさんとずっとおしゃべり、お陰様で飽きずに済みました~🙏
大阪出身のガイドさん 自然好き、無理をしない 悟ったような穏やかさ。
トロッコ道のスタートはインディージョーンズかディズニーのようなトンネルから。どんな道が続くのかと思いましたが、トンネルはここだけ。トロッコ道だけにとてもなだらか。
昭和45年に杉の切出しを終えるまで山奥には町があり、小中学校があったらしい。翌日の70歳直前のガイドさんは 中学と高校時代に遠足で九州最高峰、1,936m宮之浦岳山頂を目指す際、宿泊地とされたそう。厳しいながらも炭鉱ほどの危険は伴わず、平和な町がイメージされました。(雪と台風は大変そうですが、水は豊富)
トロッコの線路の間に板が引かれ、歩き易い。皇太子が訪問した際、道が整備されたらしい。途中まで終えて、別の山に行くらしい事がわかり、板は途中まで。。その影響で、最初と最後の2㎞ほどは枕木に乗ったり跨いだりで歩きにくいが、来年にはやっと板が引かれるらしく、一層歩き易くなります♪ 朝はどんより曇っていたものの、朝日が昇りました。雨女の娘に勝利~⁉
屋久島にある杉、全てが屋久杉である事は間違いないのですが、地元の方は1000年以上を屋久杉、そこそこ立派な300年位のものでやっと小杉、人の手が入り植林されたものを地杉 と呼び分けているらしい。立派な屋久杉は、本土でよく見る真直ぐで枝が横に広がらないものもなくはないが、見応えがあるのは 横に広がる枝や 二代杉、三代杉と言われるもので、平木を採取する為に、ある程度の高さで切られた株の上に二代目の杉が立派に生え、その根が一代目の株を飲込み、時には大きな石も抱えこんだものもある。豊富な水分と強い風の影響が大きい。成長が遅く、年輪が詰まって美しい。
右のハートの写真は、昔、神社として祭られた名残で、中に祠があり、清水も湧いているウィルソン株。アメリカハーバードから桜つつじ等を収集にきた英国人のウィルソン、屋久杉を世界に紹介した功績を称えて命名された模様。空いているのでハートの見えるアングル探し。夏場のシーズン中、多い日は1600人近くが縄文杉を目指し、写真撮影の列が出来、ゆっくり見学も出来ないらしい。その意味でも雨の少なめな冬のトレッキングは割とお勧め。少し涼しい位で寒くもなく。
ウィルソン株、ハートが見上げられるように上空が空いていて良く出来たスポット。
下の赤オレンジ色の木は、割と多く目にしたヒメシャラ。自ら皮を剥ぎ、コケなどをつけないので 常緑、照葉樹林の中でとても目立って綺麗。
こちらは ゆずり葉。葉の並びが可愛らしい。
国立公園内に 世界自然遺産地域。視点が異なり、かぶらない部分もあるらしい。一部車で通過出来る所もあり、鹿や猿と接触するチャンスが多いらしい。
12月初めに降った雪の残雪。この日は雪は降らなかったものの、階段の板が氷り、転ぶ人も。途中から軽アイゼン(スパイク)を借りて初装着。滑りが格段に軽減して安全に歩くのにとても役立ちましたm(__)m
漸く折り返し地点の縄文杉に到着。杉は皮を剥がされるとそこから枯れてしまうので、ある時から近づけなくなり、ウッドデッキから20m位の距離から遠巻きに見学。英語の説明には1000年以上としか記載なく、日本語の説明にはそれさへありませんが、1000-7200年という推定年数で暫く経過し、今は精密機器で2170年位まで証明、地殻変動が6300年位前にあったので、7200年はないだろう、という推定。そこまで長生きすると油分が普通の杉の20倍ほどで腐りにくい屋久島の杉でも根の上に洞が出来、年輪測定が難しい。
名前の由来は、新聞の記事からか、見た目、縄文土器のように、縄を当てたような外観からか。。
。。
縄文杉が「縄文杉」になった理由
山道の左右には、置き去られた昔の株が多く、見る目を楽しませてくれる。
その後 曇っていたが、途中途中 雲間から青空が出て、最高峰、宮之浦岳を拝むことも出来ました。(鹿も猿も!)
継続沿って歩き続けた 安房川、石だらけの川がそこだけ綺麗に石が排除された場所がある。先の小中学校のプール代わり、水泳大会等に使われた場所らしい。のんびり休んでもうひと息。
行きは真っ暗で見えなかった部分が多く、帰り道も飽きない。花崗岩、一枚岩が多い屋久島。10時間余りのトレッキング、空いていたので余裕をもって終えることが出来ました。
この日は 牡鹿を一匹と猿の家族、4-5匹ほどを見ることも出来、明るい内に里に降りることが出来たのでゆとりをもって夕食探し、トビウオの刺し身か鹿の焼肉か迷いましたが、ジビエでしょ、ということで、鹿の焼肉に。 良く焼いても血が滴り、食べごろの判断が難しかったですが、牛のホホ肉と共に、美味しく頂き、翌日の半日トレッキングに備えて早めに休みました。