こんにちは!
高島平分園のフルーチェです。
今日は昆虫公園からお届けします
昆虫公園の蝶舎で蝶の幼虫のお世話をしていたある日のこと
植えているミカンの木に貝殻のようなこんなものを見つけました
さて、この貝殻のようなものはなんだろうか?
気になったので調べてみました
実はこの貝殻のようなもの、昆虫でした
海岸に落ちている貝殻のような形をしているこの虫・・・その名も
カイガラムシ
まさしく
と言ってしまいそうな名前ですね
カイガラムシ、世界では6000~7000種類いると言われていて、日本だけでも400種類以上いるそうです。
種類が多すぎて、正確に判別することがとても難しく、まだよく解明されていないようです
まだまだ謎の多い昆虫ですね。
このカイガラムシ、しばらく観察していましたが、まったく動きません。
じっと動かず、何をしているかというと、口を植物の幹や枝に刺して樹液を吸っています
たくさんのカイガラムシがついてしまった植物は栄養が行き届かず、枯れてしまうそうです
5mmくらいの大きさの昆虫ですが、たくさんついてしまうと植物にとって、一大事なんですね
メスのカイガラムシは成虫になると足がなくなってしまいます。
でも、種類によっては足が退化しないものもいて・・・
さらには、成虫になってから足が退化してしまったのにも関わらず、また足が生えて移動できるようになる種類もいるそうです
なんだか、カイガラムシはとても奥が深そうです・・・。
今度はこちらのカイガラムシを観察しました。
ん?
なにやら、カイガラムシの周りをアリがウロチョロ・・・
実は、カイガラムシを外敵から守っています!
守る代わりにアリの大好きな甘露(かんろ:甘い蜜)をおしりから出して、与えています
仲良く一緒に生きているのですね
でも、蝶の幼虫のエサになるミカンの木につくのは困ります・・・
ミカンの木を枯らさないでね・・・!