微笑み

マルニホームにて整理収納アドバイザーをしています。

朝の会話

2015年01月11日 | 日記
「クラシック音楽は私は人間の最大の民主主義であると思うよ」と

ふと、こんな会話を息子とした時のことだった

その日は、気持ちの良い冬晴れの美しい朝だった

すると、思ってもいない答えが返ってきた

「そうかなぁ」

なんでこんな答えをするのか驚いた

「お母さんはなんでそう思うの?」

と聞かれた

それはもちろん、音楽には自由があるから

どんな時代であってもそこには

人間の尊厳と、だれにも奪うことのできない自由と

生きているなら、どんな人にも平等に歓喜の生命が流れ

音楽家が託した旋律からは、どんな時も希望に満ちて生きていける智慧がある

その音楽は、幸せな生活の中から生まれたものばかりでない

戦争中の苦しみから、また生きるすべを失った暗闇から

そんな中で作られた命の叫びが、今もなお人々の心に届いてやまない

これらの音楽に、どれだけ沢山の人が明日に向かって出発していったことか

息子はいう

クラシックは本当に素晴らしい

けど悪い言葉で表現すると、クラシックは過去の昔話だよ

昔から運ばれてきた一方通行だよ

なぜなら対話をする事が出来ない

対話がないことは民主主義といえるのだろうかと僕は思うよ

民主主義の根本は「対話」じゃないのかな

「うーむ」

こんな事を初めて言われて初めて考えた

けれど、私はクラシックと対話をしている

音楽の旋律は言葉で、その言葉といつも対話をしているのだ

けれど息子はいう

お母さんの対話も一方通行なんじゃないのかな

ここで目的地に車は到着し、息子は車から降りた

話は途中で終わってしまった

この難題はまだまだ続く

今は、この話の続きが楽しみだ

どんな答えが待っているのだろう