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本と映画の日々  そして、ゆめのつづき

夢と知りせば、醒めざらましを・・。
放送大学のなんと、学生です。
ドラマ、映画感想、環境問題を!

「親切なクムジャさん」  それでも、許すとは・・・

2005年11月30日 | 韓国映画、ドラマ
「親切なクムジャさん」

広島の小1女子殺害事件の容疑者が逮捕された。
日系ペルー人、ピサロ・ヤギ・カルロス 30歳・・。


広島女児殺害 手配のペルー人逮捕 自宅から同型コンロ (産経新聞) - goo ニュース


この事件を見ていて、「親切なクムジャさん」を思い出した。
クムジャは、実の娘を人質に取られ、無実の罪で服役をする。
13年間・・・。
気の遠くなるような刑期だ。

傑作「オールドボーイ」では、主人公は、
15年間私設刑務所に監禁される。

クムジャは出所後、
一人娘ジェニーを取り戻し、
ついに男(チェ・ミンシク)を捕らえる。
さて、彼女は、どうするのか・・・。

監督曰く、
「復讐とは、相手を殺せば全て解決する
という誤った考えから生じる。
そうした誤りを認識し、受け入れるまでの
葛藤を乗り越えねばならない。」

“葛藤を乗り越える”
とは、“許す”ということなのか・・・。

パク・チャヌク監督は、
この映画を観たあとでも、“許せ”と言っているのか?

それでも、許すとは・・・。

キリストは
マグダラのマリアに石礫て投げる民衆向かい

「汝、己に罪のないものは、石礫を投げよ」という。

キリシタンのクムジャにも犯罪に立ち会ったという自責の念がある。
たとえ不可抗力であったとしても自分で自分が許せない。
そんな罪多き自分に、人を裁く資格はあるのか・・・。

その葛藤を映画、(復讐三部作)を観て、

昇華する。


復讐三部作
「復讐者に憐れみを」
「オールドボーイ」
「親切なクムジャさん」
の総決算を飾るにふさわしいラストを
この映画は用意してくれた。


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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コメントどうもありがとうございます。 (井上チカ)
2005-12-05 02:32:07
記事を拝見するまで忘れてましたが、そういえばクムジャさんはキリシタンでしたね、復讐が終わった後、彼女は何を祈るのでしょうか…。
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