伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

しょしとり

2022年01月26日 | 遠野町・地域
 しょしとりは、コウゾの皮から、黒皮とその下に隠れる黄緑色の甘皮をそぎ取る作業。遠野ではわらで編んだ台と包丁を使って作業をする。



 昨日は、太陽がさんさんと射す、温かい日より。朝から青空が広がる良い天気。



 作業中も、空には彩雲やハロが浮かぶ穏やかな日だった。







 このため、戸外で作業したが、太陽に向けた首筋がジリジリする程、日射しが温かった。
 空には、爆音を残してヘリコプターが飛んだ。



 機体番号にふられた登録番号をみると国土交通省地方整備局の機体。低空で飛んでいたのだが、何を調査していたのか。

 今日は、朝、散歩に出かけようと玄関戸を開けると、雪が目に飛び込んだ。ほんの少し雪が降ったようだ。



 散歩の途上で、梅の木に積もった雪。



 白梅の芽が膨らんでいることが分かる。
 自宅から入遠野に向かうと、入遠野中学校の手前、白坂地区の坂を登り切ると、そこまではなかったのに道路脇に雪が残っている。数cmの積雪だろうか。「国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった。」ならぬ、〝坂道を登り切るとそこは積雪があった〟という感じで、その変化には驚いた。

 ボランティアの活動の場となっている遠野和紙工房「学舎」の手前の集落・有実に向かって撮った写真だ。



 学舎につくと、雪だるまが出迎えた。若い地域おこし協力隊員が作ったのだろう。かわいらしい。作業前にほっこりと気持ちが和む。

 今日の作業は室内だ。
 コウゾの皮をはいでいると、時折、カビで変色しているものがある。

  

 赤系の色はきれいだが、この部分は、切り落とす。
 こうしてできるだけきれいな白皮をそぎだしていく。

 私は、昨日も、今日も、主にしょしとりをした後の白皮をハンガーに干す作業をした。
 皮を点検しながら、汚れなどが残っていれば除去し、3枚ほどの白皮をまとめ、洗濯ばさみに挟んでいった。意外と手間がかかり、白皮がどんどん増えていった。
 温かった昨日は、積み重ねた白皮が干す前から乾いていった。乾くと余計に仕事を進めにくくなった。
 今日も、雲が切れ、晴れ上がった。皮の乾きも早くなったる。



 天候にせかされながら何とか干し終えた。
 ボランティア活動は14時過ぎに全体としては終了。その後、最近、恒例になりつつある、紙すき前に必要な白皮から汚れ等を取り去る「ちり取り」をした。

 来週には、地域おこし協力隊員とともに、大判(菊判)の紙すきを練習する予定。前回の反省を生かして、少しでも良い紙を漉くことができれば良いのだが。


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