ベトナム君はじめてのお願い

会社の朝礼後、
ベトナム君が社長に
何か言っている。

宿舎の部屋が狭すぎるから
大きい部屋に
移りたいがってさ。と
社長から聞いたけど、

へっ？
ベトナム君は
そんなワガママ
言う子じゃないのに変だな。
と思い
本人に確認しに行った。


ベトナム君、
部屋移りたいんだって？

はい、トナリの部屋に
移りたいデース。

えっ？トナリの部屋に
移りたいが？
何で？
今の部屋は畳８枚ね。
トナリの部屋は畳６枚だから
小さくなるんだよ。
わかる？

はい、分かりマース。
ワタシは一人、
小さくても大丈夫デース。と言う。


うーん、何で小さい部屋に
移りたいんだろうと考えたら
カベ？もしかしたら壁が欲しい？

今はベトナム君二人で
16畳の部屋を半分ずつ
使ってるけど
簡易的な仕切りがあるだけだしね
一人の世界が欲しいんだ、
きっと。


ベトナム君は壁が欲しかったの？

はい！壁が欲しいデース。
一人の部屋、
お願いしまーす。と
ニッコリ笑った。

何だ、そんなもん
お安いご用でごじゃりますよ。
何たって
３年目の
初めてのお願いだもんね。


しかし、不思議なことがある。
社長には何で
逆の意味に聞こえたがーろっか。

．．．月曜の朝だっけん？

よしなしごと

太空展の作品作り、
頑張るぞー
オーっ！とか言っちゃったけど

18日は父の日だった。

うちのジイさんと
義父への贈り物を買わなければと
出掛けつつも、

朝昼兼用の食事は
加茂の蕎麦屋越水へ行き、
ここまで来たんだから
ジェラート食べてと弥彦へ向かう。
美味しい！
そしてパンダ焼き買う。

ん？あ．．忘れてた、
ジイさんと義父の贈り物。

相方の実家に行く。
しかし義父そっちのけで
義母と喋りまくる。

相方の「帰ろう」の声は
私らのお喋りにかき消されて、
やっと立ち上がったが
また、喋る。
玄関で靴を履きながら
また、喋る。

喋り喋り実家を後にした。

それからも
何やかやと忙がしい一日で
家に着き
フゥーっと庭を眺めれば、




おっ、いけね。
太空展の作品どうしよう。と
思うも、

疲れ果て
そのままで、

夜はイッテＱ見ながら
ゲラゲラ腹かかえて笑いこけ

作品は書かずじまいだった。
いいんだろうか．．こんなんで。

いいわけないね．．こんなんで。